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夜中に4回も…。妊娠中の睡眠不足について助産師がアドバイス!

ベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は妊娠中の睡眠に関するご相談です。

睡眠不足のイメージ

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は妊娠中の睡眠に関するご相談です。

 

Q.ぐっすり眠れず、眠りも浅くてストレスと疲れが続いています

現在、妊娠11週目です。夜中に何度も(4回)トイレに起きてしまいます。そのためぐっすり眠れず、眠りも浅くてストレスと疲れがずっと続いています。何か対策などありましたら教えていただきたいです

 

高塚あきこ助産師からの回答

ご妊娠されると、気分不快があったり、頻尿になったり、ホルモンバランスが変化することにより、夜中に何度も起きてしまったり、眠りが浅くなってしまう場合があります。また、出産後の準備として、浅い眠りで頻回に授乳などで起きるようになる準備期間とも言われることがありますよ。ですが、ママさんが休息が十分に取れていないと、体調不良を起こすこともありますので、日中に横になったり、早めに休むなど、工夫されるといいかと思います。

 


※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

 

妊娠各期の睡眠パターンについて

妊娠すると、妊娠を維持するためのホルモン(プロゲステロン、エストロゲン)の影響や、身体の変化、自律神経のアンバランスによって、睡眠不足や疲労感に悩むことがあります。睡眠に関する悩みに個人差はありますが、妊娠各期の一般的な睡眠パターンは以下の通りです。

 

妊娠初期(0〜15週)の睡眠
妊娠初期(0〜15週)は主にプロゲステロンの作用で、日中の眠気が強くなる過眠の状態が起きる一方で、夜間は寝つきが悪くなったりします。妊娠した喜びと同時に、戸惑いや不安があり、ちょっとしたできごとにも敏感になり、つわりの時期と重なるため、心身の疲労感が強く、「たくさん寝ても眠い」「寝ても寝足りない」など強い眠気に悩むことがあります。

 

妊娠中期(16〜27週)の睡眠
妊娠中期(16〜27週)は、つわりから解放され、初期に比べて心身の疲労感が和らぐことで、安定した睡眠をとれるようになります。妊娠後期が近づいてくると、エストロゲンの作用で眠りが浅くなる妊婦さんもいます。これは産後に夜間の授乳などの赤ちゃんのお世話に対応するための準備として、眠りが浅くなると考えられています。

 

妊娠後期(28週以降)の睡眠
妊娠後期(28週以降)は、おなかが大きくなるために起こる頻尿や腰背部痛、こむら返り、息切れ、腹部のかゆみなどの不快な症状が重なったり、胎動や不規則なおなかの張りを感じたり、出産に対する不安が増すことで、なかなか寝付けなかったり、夜間に目覚めてしまうことがあります。妊娠中期と同じように、エストロゲンの作用で眠りが浅くなりやすい時期です。

 

妊娠中に良い睡眠を得るための過ごし方

良い睡眠によって疲労を回復させることは、妊娠中に揺らぎやすい心を安定させるためにとても重要です。人間の体内時計は24時間よりも少し長いので、眠ることで身体のリズムを24時間に合わせるために、規則正しい生活や太陽の光を浴びることが必要です。

下記の項目を参考に、生活のなかで実行できそうなものを取り入れてみましょう。

 

・決まった時間に起床する。
睡眠と覚醒のリズムが乱れると、日中の眠気がとても強くなり、夜寝つく時間が遅くなります。人間は寝だめができませんので、平日と休日の起床時刻の差は2時間以内にしましょう。

 

・太陽の光を浴びる。
太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされます。曇り空でも自然光であれば効果はあります。

 

・規則正しく食事をする。
朝食を食べないと、体温が上がりきれず、基礎代謝量が減り、脂肪が燃焼しにくいです。妊娠中の体調管理のためにも、朝食は欠かさないように心がけましょう。

 

・睡眠は自分に合った睡眠時間を規則的にとる。
一般的に6~8時間睡眠が良いとされていますが、適正な睡眠時間には個人差があるので、時間にこだわらなくても大丈夫です。ぐっすりと眠るために、日中にしっかりと起きていることが大切ですので、睡眠時間が規則的になるように心がけましょう。

 

・睡眠時間以外に昼寝や休憩を取り入れて、疲労を残さないようにする。
夕方以降に居眠りや仮眠をとると、夜間の睡眠に影響します。昼寝をする場合は、午後1〜3時の間で30分以内にしましょう。

 

・就寝前に、ぬるめの湯(38〜40度)でゆっくり入浴する。
就寝前は、脳と心身をリラックスできる環境で過ごすことが大切です。体温を下げて眠りの準備をするために、寝る1〜2時間前にぬるめの湯船につかって体温をちょっと上げるのが効果的です。湯船につかる習慣がない妊婦さんや、上のお子さんとお風呂に入るためにゆっくりしていられないという妊婦さんもいるので、必ずしもこの入浴方法をすすめるものではありませんが、他の方法を取り入れてもなかなか眠れないという妊婦さんは試してみてもいいかもしれません。

 

・就寝前1時間はTVやパソコン、携帯電話・スマホの使用を控える。
夜間に明るい光を浴びたり、明るい場所で眠ったりすると、眠るためのホルモンであるメラトニンの分泌を妨げます。特に電子機器のディスプレーから放つブルーライトはメラトニンの分泌を減らすため、就寝前1時間は使用を控えましょう。部屋の照明もLEDを使用せず、暖色系の照明や間接照明を活用しましょう。

 

・寝床で悩みごとは考えない。
寝ようと思っているときや疲れているときに悩んでも、良い考えは浮かびにくいものです。眠れないのに眠ろうとすることもストレスになって睡眠不足になることもあります。眠れないときは気分転換することも大切です。その代わり、翌日は決まった時間に起床して、睡眠のリズムを少しずつ整えるように心がけましょう。

 


※参考:ニュース(医療)「【医師監修】睡眠パターンが変化!? 妊娠中の睡眠について」【監修者:医師 太田 篤之 先生 産婦人科 | おおたレディースクリニック院長】

 

 

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