見当たらないひもと募っていく不安

前日の夜に装着したはずのタンポンを翌朝に取り替えようとしたところ、ひもが見当たりませんでした。寝る前に使ったため寝ぼけていた記憶もあり、「もしかして使っていなかったのかも」と自分に言い聞かせ、その日は受診しませんでした。
しかし、時間がたつほどに「本当に使わなかったのだろうか?」という気持ちが膨らんでいき、ネットで「タンポン 中に入ってしまった 放置」と検索。さまざまな体験談が出てきて、中には長期間放置してしまったケースもあり、不安が強くなっていきました。「やっぱり一度診てもらったほうがいいかもしれない」と感じ始めました。
翌日、仕事が早く片付いて時間ができたため、念のため婦人科を受診することにしました。体には特別な違和感がなかったため、「結局、使ったと思い込んでいただけかもしれない」と半信半疑のまま診察室へ。
ところが、診察の結果、腟内からタンポンが見つかり、医師に取り出してもらいました。少し恥ずかしい気持ちもありましたが、受診して本当によかったと実感しました。
それ以来、タンポンはプールや海などの必要な場面以外では使わず、普段はナプキンを選ぶようになりました。生理用下着のラインが気になる日だけ使用することもあり、その際は必ずこまめにトイレで確認するように。
特に就寝中は交換のタイミングを逃しやすく、朝起きたときにひもを確認しづらい場合もあるため、私は就寝時には使わないと心に決めました。
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ひもが見つからなかったあの日、迷いながらも受診したことで状況がはっきりした出来事でした。体の違和感がなくても、気になることがあるなら早めに確認する大切さを実感しました。今では自分の使い方を見直し、安心して過ごせるよう気を付けています。
監修/沢岻美奈子先生(日本産科婦人科学会専門医・日本女性医学学会ヘルスケア専門医)
産婦人科専門医として29年間、約25万人の女性を診察。更年期を中心としたヘルスケア領域が専門で、心身の不調が特徴的な更年期の揺らぎ世代を、薬だけではなく栄養面やコーチングも取り入れた統合医療で全人的なサポートをおこなっている。
著者:百合野はな/20代女性・会社員
イラスト:きょこ
生理中でも海に入りたい!

友だちと海へ出かけたときのことです。朝から生理だったものの、「せっかくの海なんだから楽しみたい」と思い、タンポンを使用して海に入りました。体調も悪くなく、波の中で友だちと笑い合いながら、夏らしい1日を過ごしていました。
海から上がって着替えるとき、水着にうっすらと経血がついているのを見つけました。タンポンを使っていたのに、ひもを伝ったのか、少し漏れてしまったようです。幸い、人からは見えない位置だったのでホッとしましたが、思わずドキッとしました。
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海遊びは楽しめたけれど、タンポンを使用していても過信は禁物だと実感しました。タンポンを使用していても漏れる可能性があるため、こまめに様子を見るなどの注意が必要だったと気付かされた出来事です。
著者:山田里桜/20代女性・会社員
イラスト:アゲちゃん
激しいかゆみが出る私の生理が快適になったワケ
40歳を過ぎてから、生理のたびに激しいかゆみを感じるようになりました。トイレやお風呂のたびに我慢できず、出血するほどかいてしまうこともありました。そして生理が終わり、やっとかゆみが引いたと思ったらまた次の生理が来て……と憂うつな日々を過ごしていました。
私は使っている生理用品を見直すことにしました。年齢による肌の乾燥や、ナプキンの素材が自分に合っていない可能性があるのではないかと考えたのです。私の場合は、布ナプキンに替えてみたところ、かゆみが気になりにくくなりました。
そこで問題は解決!なはずなのですが、洗濯などの手間や長時間の外出の際に困ることもあり、私は「どうせならもっと快適な生理ライフにしたい!」とより良い生理用品を探すことにしました。
海外ではメジャーな月経カップ
若いころ、生理の重かった私は、長年タンポンと紙ナプキンを併用していました。出産後タンポンは使用をやめていましたが、市販の紙ナプキンから布ナプキンへ変えたときにタンポンを復活し、布ナプキンとタンポンの併用にしました。
しかし、使用済みタンポンのにおいや、今まで問題なかったとはいえトキシックショック症候群(TSS/高吸収性タンポン使用者に稀に見られる重篤な感染症)のリスクも気になるように。そしてタンポンに代わる何か良いものはないかと思っていたところ、「月経カップ」というものがあるとネットで知ったのです。
月経カップは、シリコン製の釣鐘のような形をしたカップで、タンポンのように腟内に挿入して使用します。タンポンは経血を吸収体で吸収するのに対して、月経カップは、腟内で経血を受け止めるカップのようなイメージです。カップを定期的に取り出してそこにたまった経血を捨てながら使います。
日本ではまだあまり知られていませんが、月経カップを販売している各社のホームページによると、欧米ではナプキンやタンポンに続く第三の生理用品としてドラッグストアでも買えるメジャーな存在なのだそうです。
使い方に慣れて感じた快適さ。思わぬメリットも
早速購入した月経カップでしたが、初めのうちはうまく装着するのに練習が必要でした。1回目の生理では装着がうまくいかず漏れてしまったり、何回も着け直して手が血だらけになったりしてしまうこともありましたが、コツをつかんだ2回目の生理からは快適そのもの。装着感が気になりにくくなった一方で、ついうっかりカップの取り出しを忘れて漏れてしまう失敗もありました。
私の場合、月経カップにたまった経血はサラサラとしたきれいな赤い色に見え、ナプキンやタンポンに吸収されたときのようなにおいも気になりませんでした。生理の経血がこんなふうに見えるのだと驚かされました。また、ナプキン上で見ていたときより、ドロッとした血の塊が目立ちにくく感じるようになりました。
また、布ナプキンと月経カップを併用することで、使い捨ての生理用品はわが家から姿を消し、生理用品にかかる費用やサニタリー用のごみを抑えられたことは、思わぬメリットでした。
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まだしばらく付き合っていくかもしれない生理。毎月のことですし、どうせなら毎月の憂うつを少しでも快適に過ごしたいという思いが月経カップでかないました。月経カップという選択肢も、必要な注意点とともに、もっと知られるようになればいいなと思います。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
【駒形先生からのアドバイス】
月経カップを取り出せなくなって産婦人科を受診する方が増えています。慣れないうちは取り出せなくなってしまう可能性があることをよく知っておいてください。使用に関しては注意が必要なものなので、商品の説明書をよく読んでおきましょう。
また、産後6週間以降で悪露が終わっていれば使用できるとされる製品もありますが、産婦人科医に相談した上で使用すると安心です。子宮下垂や子宮脱がある場合も産婦人科医に相談しましょう。
著者:細田久美子/40代・主婦。2人の息子がいる。毎週末、子どもたちのサッカー応援であちこちドライブするのがいい気分転換。長年していた介護士を辞め、現在は在宅ワークに日々奮闘中。
まとめ
生理用品は使い慣れている分、つい「慣れ」で使ってしまいがち。ちょっとした油断がトラブルにつながってしまうこともあります。特にタンポンや月経カップなど、腟内で使用するアイテムは使用方法を改めて確認するとともに、「装着している」ことを意識して忘れないようにしたいですね。
※タンポンの長時間使用は、まれにトキシックショック症候群(TSS)のリスクを高める可能性があります。TSSの症状には、突然の高熱、嘔吐、下痢、めまい、発疹、失神、意識がもうろうとするなどがあります。パッケージ等に記載されている使用時間(一般的には4〜8時間を目安とすることが多い)や使用方法を必ず守り、異常を感じたらすぐに使用を中止して医療機関を受診してください。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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