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「ただの疲れかな」と思っていた私。検診で思わぬ結果を告げられ後悔したこと【医師監修】

乳がんは40代以降にかかる人の割合が増えると言われています。では、どんなきっかけで病気に気付くのでしょうか? この記事では乳がん検診を受けた3人の体験談を紹介。早期発見のために自分自身ができることを探ります。

 

気付けば不調ばかりが続く毎日に

乳がん イメージカット

 

季節が変わるたびに体調を崩すことが増え、ただ年齢のせいだと思っていました。ある日、検診で思いも寄らない結果を医師から告げられました。

 

毎年のようにインフルエンザにかかるなど、ここ数年、明らかに体調を崩しやすくなっていました。以前ならすぐ治っていたのに、症状が長引き、治りも遅い……。「年のせいで免疫が弱ってきたのかな」と思い、サプリメントを飲む程度で、深く考えずに過ごしていました。

 

しかし、あまりに不調が続くため、「一度しっかり調べてみよう」と重い腰を上げて検診を受けることにしたのです。

 

そんな経緯で受けた検診で、医師から告げられたのは「乳がん(乳腺の組織にできるがん)」という診断でした。ずっと「風邪をひきやすい」「疲れが取れない」という点ばかり気にしていたため、胸の病気を告げられるとは思いもしませんでした。

 

直接的な因果関係はわかりませんが、担当医の話を聞きながら「不調が続いていた時点で、もっと早く自分の体に目を向けていればよかった」と感じました。

 

◇◇◇◇◇

 

ただの体調不良だと思っていても、体の変化を見過ごさず、必要に応じて検診や受診につなげることの大切さを思い知らされました。今回の経験で学んだのは、「年齢のせい」と自己判断して、体の変化を見過ごさないことの大切さです。忙しい毎日の中で見過ごしていた不調をきっかけに、自分の体を後回しにしない大切さに気付きました。これからは違和感を無視せず、定期的な検診を大切にし、自分の体の声に真剣に向き合っていきたいです。

 

監修/沢岻美奈子先生(日本産科婦人科学会専門医・日本女性医学学会ヘルスケア専門医)

産婦人科専門医として29年間、約25万人の女性を診察。更年期を中心としたヘルスケア領域が専門で、心身の不調が特徴的な更年期の揺らぎ世代を、薬だけではなく栄養面やコーチングも取り入れた統合医療で全人的なサポートをおこなっている。

 

著者:芦田春菜/60代女性・パート

イラスト:ふるみ

 

40代で乳がんに!更年期の始まりから判明まで

乳がん イメージカット

 

初めて体がつらいと思ったのは通勤中のときでした。歩いていると体が鉛のように重く、10分ほどの道のりでさえ息切れを起こし始めたのです。夏に入りかけの季節だったので、最初は暑さのせいかな? と思っていました。ですが、首を絞められているように息苦しくなり、仕事が手につかない日も出てくる始末。

 

そこで近所の内科で検査をしてもらうと、不整脈と診断されました。不整脈の薬を飲み始めてから数カ月、改善の兆しはありませんでした。

 

生理も半年に1度しか来ない程度になり、今度は婦人科に診てもらうことにしました。結果、私は44歳で更年期が始まり、生理の終わりを迎えようとしているとのことでした。

 

40代前半で生理が終わると、さらに年齢を重ねたときに骨粗しょう症への心配があり、女性ホルモンのエストロゲンを補充するホルモン補充療法(HRT)を婦人科の医師から勧められました。

 

このとき、投薬に伴う乳がんリスクについても説明を受けました。医師と相談し、当時の私の状態では治療によるメリットがあると判断して、治療を始めることにしました。薬の服用を始めると不整脈や体のしんどさはほぼなくなり、生理も順調に戻ってきました。

 

果てしない再検査

治療を始めて1年が経過したころ、婦人科の医師から年に1度は乳がん検診を必ず受けるように言われていたこともあり、検診を受けに行きました。

 

乳がん検診はマンモグラフィーと超音波検査(エコー検査)、触診を受けました。検査結果は再検査を受ける必要があるとのことでした。その理由は以前からあった嚢胞(のうほう)が、少し大きくなっていたからだそうです。何年も前からあった嚢胞が初めて大きくなっていたので、念のための再検査となりました。

 

次の検査は細胞を調べる細胞診でした。私の嚢胞は小さく、石灰化していました。そのため細胞がなかなか取れず、麻酔なしで胸に刺した針を動かされ、痛みで気を失いそうになるほどでした。「痛ければ教えてね」と医師は言ってくれたのですが、私が何度もたまらず痛いと叫んでも、その手は止まらず……今までで一番痛かった検査になりました。

 

なのに検査の結果は、まさかの「判別できず」で、また再検査。あんなにも痛い思いをしたのに……と、がっかりしたのをよく覚えています。

 

この後、針生検や造影CTなどの検査を受け、乳がんであると診断されました。診断がつくまでに、最初の検診から2カ月かかりました。再検査が続き、きっと乳がんなんだろうと覚悟していたので、医師から告げられたときにショックを受けることはありませんでした。

 

◇◇◇◇◇

 

乳がんの手術、放射線治療を経て、今の私は乳がんの再発防止のための投薬をしています。薬の種類によっては子宮体がんのリスクに注意が必要とされるものもあり、医師の指示のもと、半年に1度、子宮体がん検診にも通っています。私はマンモグラフィーとエコー検査を毎年かかさず受けてきたことで早期発見することができ、リンパまでがん細胞が広がらずに済みました。毎年の検診を怠っていたら……と思うと、ゾッとします。

 

乳がんになったことに更年期治療の薬が影響していたのかどうかは、私にはわかりません。ただ私は助かったこの命を守るために、リスクを抱えながらこれからも薬を飲み、毎年検診を受けようと思います。

 

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)

2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。

 

著者:春日翔琉/40代女性・会社員。夫と子どもとの3人暮らし。印刷会社に勤務。校正やオペレーターとして原稿などを作成している。趣味はフラダンス。子どものために英語を勉強中。

 

 

38歳、初めての乳がん検診の結果に血の気が引いた

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前職を退職したのは、健康診断が予定されていた月の1カ月前でした。その後、今の職場に就いたものの、すでに健康診断は終わっていて、今回ようやく約2年半ぶりに健康診断を受けることになりました。

 

今の職場では「マンモグラフィー(2方向)」の検査もオプションで選べると聞き、当時38歳だった私は、今回初めて乳がん検診も受けてみることにしました。結果は、「E:要精密検査」の文字。マンモグラフィーで影が写ったとの記載を読み、一瞬で血の気が引いたのを覚えています。

 

半ばパニック状態で、再検査の予約を最短日程で取りました。2週間後に超音波検査を受けることになりました。不安をひとりで抱えるのはつらかったですが、再検査を受けて結果が出るまでは何も断定できないと思い、夫や家族、友人には話さずにいました。

 

再検査後、医師の所見を聞いたところ、影の正体は「水がたまっていた嚢胞(のうほう)」で、良性のものだとわかり、力が抜けるほどほっとしました。

 

帰宅してから夫に結果を報告しました。夫は「そんなことになっていたなんて」と驚くと同時に「病気のリスクは案外すぐそばにある」と実感したようで、「一緒にジムに行こう」と誘ってくれるようになりました。

 

◇◇◇◇◇

 

生きた心地がしなかった再検査までの2週間を経て思うことは、「こんな不安な気持ちには、できるならあまりなりたくない」ということです。後回しにしていた健康習慣にも目を向けるようになり、「このままの生活習慣でいいのだろうか」と自分から考えるようになりました。これからは日々の小さな選択を健康につながる行動を意識して変えていきたいと思います。

 

【沢岻先生からのアドバイス】

今回のケースでは、初めての乳がん検診で「要精密検査」となり、不安な期間を過ごされましたね。結果は良性の嚢胞でしたが、この経験を無駄にしないための重要なポイントを解説します。

 

1.マンモグラフィー(2方向)の役割

「マンモグラフィー(2方向)」とは、乳房を上下・斜めの2方向からX線撮影する標準的な方法です。乳腺の重なりで病変が見えにくくなることを減らし、診断の手がかりを増やす目的でおこなわれます。

 

2.「要精密検査」の影の正体:乳腺嚢胞

今回指摘された「影」の正体は、良性の乳腺嚢胞でした。乳腺嚢胞は、良性のしこりとして見つかることが多いものです。これは乳腺内に分泌液や水がたまった袋状のもので、良性の変化として見つかることが多く、治療の必要がないことも少なくありません。マンモグラフィーではしこりのように写ることがありますが、超音波検査で内部が液体であると確認されれば良性と診断されます。

 

「要精密検査」=「乳がん」ではありませんが、精密検査は必ず受けることが大切

 

日本では、40歳以上の女性に対し、2年に1回のマンモグラフィーによる乳がん検診が推奨されています。検診で「異常なし」でも、日ごろから乳房の状態を意識し、気になる変化があれば年齢に関わらず医療機関に相談することが大切です。早期発見こそが、自身と家族を守る最善の行動です。

 

監修/沢岻美奈子先生(日本産科婦人科学会専門医・日本女性医学学会ヘルスケア専門医)

産婦人科専門医として29年間、約25万人の女性を診察。更年期を中心としたヘルスケア領域が専門で、心身の不調が特徴的な更年期の揺らぎ世代を、薬だけではなく栄養面やコーチングも取り入れた統合医療で全人的なサポートをおこなっている。

 

著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害持ちの夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている

イラスト:おみき

 

まとめ

忙しい毎日の中で、検診の案内や受診の機会をつい後回しにしてしまうこともあるかもしれません。しかし、今回紹介した3名のエピソードからは、検診が「今の体の状態」を知り、必要な受診や生活の見直しにつなげるきっかけになることが伝わってきます。引き出しに眠っている通知があれば、ぜひ一度手に取って、自分自身の体と向き合う時間を作ってみてください。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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