車がないことに気づいた隣人がまさかの行動
入院することは、親しくしている近所の人には念のため伝えていました。ただ、わが家の隣に住む60代の女性には、あえて話さないでおくことに。その隣人は以前から人の家のことを詮索するのが好きで、ちょっとした出来事でもすぐに周囲へ話して回るような人だったからです。
入院から数日後、どうやら隣人は、わが家の駐車場に私の車がないことに気づいたようでした。
「いつもある車がない。何かあったのでは?」
そう思ったのか、最初は近所の人たちに私のことを聞いて回っていたそうです。
「車がないみたいだけど、どこか行っているの?」
「何か知っている?」
そんなふうに、何人もの人に尋ねていたとあとから聞きました。私が親しくしている人たちには、事前に「あの人には言わないでね」とお願いしていたため、みんな詳しいことは話さずにいてくれたようです。
しかし、近所の人から何も聞き出せなかった隣人は、それでも納得できなかったのか、なんと私の職場にまでやって来たのです。職場の入り口で、自分が私の隣人であることを説明し、「心配だから教えてほしい」「どうして休んでいるの?」と、かなり粘って聞いていたようで……。
もちろん、私の休みに関することは個人情報です。会社の人も困惑しながら、「こちらからはお答えできません」と対応してくれたそうです。すると隣人は不満そうに、「近所に住んでいるのに教えてくれないなんて」と怒りながら帰っていったのだとか。
退院後、近所の人や職場の人からその話を聞き、私は本当に驚きました。車がないことに気づかれるくらいは仕方ないとしても、近所を聞き回ったうえに、職場にまで押しかけるとは思ってもいなかったのです。
心配してくれたのかもしれませんが、こちらとしては正直、そこまで踏み込まれると怖さも感じました。今後、もし同じように家を空けることがあれば、夫に病院まで送ってもらったり、車の置き場所を変えたりするなど、余計な詮索をされないよう対策を考えたほうがいいのかもしれないと思っています。
◇ ◇ ◇
相手に悪気はなかったとしても、行動が行きすぎると、受け取る側にとっては大きな不安につながることがあります。ご近所付き合いの中でも、家庭や体調、勤務先に関することは大切な個人情報。距離感に違和感を覚えたときは、無理にひとりで抱え込まず、家族や信頼できる人に早めに共有することが大切です。
また、職場に押しかけられる、何度も詮索されるなどして不安を感じる場合は、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署に相談する方法があります。法的な対応について知りたい場合は、法テラスや自治体の法律相談などを利用するのもひとつの手。大きなトラブルになる前に、相談先を知っておき、自分や家族が安心して暮らせる距離感を守りたいですね。
著者:石田よしこ/40代 女性・会社員。2児の母。詮索好きなお隣さんとの距離感に悩む日々。
イラスト:ホッター
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)