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「片付けるのもお仕事でしょ」清掃員を侮辱した女性社員。偶然聞いていた相手の正体に絶句

私は30歳。清掃会社で働いています。現場で清掃に入るだけでなく、スタッフの管理や取引先とのやりとりも任されるようになり、少しずつ仕事に手応えを感じていました。そんなある日、いつものようにオフィスビルで作業をしていると、高校時代の同級生と偶然再会しました。懐かしさより先に向けられたのは、私の仕事を見下すような言葉でした。

 

清掃先で再会した同級生

ある日、私がいつものようにオフィスビルで清掃作業をしていたときのことです。廊下で突然、「えっ、もしかしてA山さん?」と声をかけられました。振り向くと、そこにいたのは高校時代の同級生・B美でした。12年ぶりの再会に驚きつつ、「久しぶり。元気にしてた?」と声をかけようとしたのですが、B美の表情を見て言葉が止まりました。

 

彼女は私の作業着を上から下まで眺めると、少し笑うように言ったのです。

 

「へえ、A山さんって清掃員なんだ」

 

その言い方には、明らかに人を下に見るような響きがありました。さらにB美は、「私は今、このビルに入っている大手企業で営業をしているの。今日は取引先の担当者が商談に来る予定なのよ」と、わざわざ自分の仕事を誇るように続けました。

 

私も、清掃の仕事に誇りを持っています。誰かが快適に働ける環境を整える、大切な仕事だと思っているからです。

 

だからこそ、B美が私を見下すような表情をしていることに強い違和感を覚えました。ただ、仕事中に感情的になるわけにはいきません。私は「そうなんだ。仕事、頑張って」とだけ返し、その場を離れました。

 

繰り返された見下す言葉

それ以降、B美は私を見つけては声をかけてくるようになりました。

 

「今日もいるんだ。清掃って大変そうね」

「同級生でも、ずいぶん差が出るものね」

 

一つひとつは軽い言葉のようでも、そこには毎回、私の仕事を見下すような含みがありました。私はできるだけ反応せず、業務に集中するようにしていました。

 

ところがある日、B美の態度はさらに悪化しました。廊下の清掃中、私は清掃中であることがわかるよう表示を出し、バケツも通行の邪魔にならない位置に寄せていました。ところがB美は、私の近くを通りかかった際、そのバケツに足をぶつけたのです。

 

水が少しこぼれ、床に広がります。私が急いで対応しようとすると、B美は悪びれる様子もなく言いました。

 

「ごめんなさいね。こういうのを片付けるのもお仕事でしょ?」

 

さすがにその態度はひどいと思いました。しかし、事を荒立てたくはありませんでした。悔しい気持ちでいっぱいになりながらも、私は黙って床にこぼれた水を拭くことにしました。

 

 

偶然聞かれていたやりとり

するとそのとき、来客用の待合スペースのほうから歩いてきた男性が足を止めました。

 

B美の会社を訪れていた取引先の担当者のようで、男性は「B美さん、AホールディングスのC田です。今日はよろしくお願いします」とあいさつしました。

 

そして少し間を置いて、「すみません、先ほどのやりとりが聞こえてしまいました。清掃の方に対して、ずいぶん失礼な言い方をされていたようですが、どういうことでしょうか」とB美に向かって尋ねました。

 

B美は、男性が今日商談する取引先の担当者だと気付くと、一瞬言葉を失ったように固まりました。その後、「いえ、ちょっとした行き違いで……C田さん、もういらしてたんですね」と慌てて取り繕おうとしました。

 

しかし、C田さんの表情は厳しいままでした。C田さんはB美に向かって静かにこう言いました。

 

「私たちが安心して働ける環境は、こうした仕事に支えられています。相手を見下すような言動は、こちらとしても看過できません」

 

先ほどまでの強気な態度は消え、B美は気まずそうに視線を落としていました。

 

後日、上司を通じて、B美が働く会社から謝罪の連絡があったと聞きました。詳しいことまでは知りませんが、その後、B美をこのビルで見かけることはなくなりました。

 

仕事への誇りを守るために

今回の出来事は、正直とても悔しいものでした。高校時代の同級生に再会したと思ったら、仕事を見下すような言葉を何度も向けられたからです。

 

けれど、私の仕事をきちんと見てくれている人たちもいました。清掃は目立つ仕事ではないかもしれません。でも、誰かが安心して働ける場所を保つために欠かせない仕事です。

 

職種だけで人を判断する言葉は、相手を傷つけるだけでなく、その人自身の信頼も損なうのだと思います。

 

私はこれからも、自分の仕事に誇りを持って働いていきたいです。誰かに見下されたとしても、自分が積み重ねてきたものまで否定される必要はない。今回の件を通して、そう強く感じました。

 

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B美から繰り返し向けられた言葉は、主人公にとっては自分の仕事や積み重ねてきた努力を否定されるような言葉でした。一方で、清掃の仕事が多くの人の働く環境を支えていることを、きちんと見てくれている人もいました。どんな仕事にも、その場を支える役割と誇りがあるのだと感じさせられるエピソードです。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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