初めての出産、何もわからず不安な方も多いのではないでしょうか。私もその1人。肛門まで裂けることがある……なんて話を出産前に聞き、恐ろしくてたまりませんでした。しかし、いずれ出産の瞬間は訪れます。覚悟を決めて出産に臨んだ私の話をお伝えします。
考えても仕方がない。覚悟を決めた!
出産前に経産婦の友人から「産むときが一番痛いから、切られるのは大したことないよ」と聞いてはいましたが、初めての出産は未知の世界です。切られるのに痛くない? それ以上に出産が痛いのかな?? いったいどれほどの痛みなの???と、とにかく不安でした。
そのため、予定日が近づいてからようやく「想像していてもわからないものはわからない、ようやく赤ちゃんに会えるんだからしっかりしなきゃ」と覚悟を決めました。
ついに出産! わが子と初めての対面
出産時はいきむことに必死で、会陰切開のことなどすっかり忘れていました。生まれる瞬間、ハサミの音がしたので切られたのかな?とあとから思った程度でした。産声を聞き、やっと終わった……とひと息ついたのも束の間、「切ったところ、縫っていきますね~」と聞こえたのは助産師さんの声。
その言葉から、縫われるイメージが頭に映像のように再生されてしまい、急に恐怖に襲われ、私は過呼吸になってしまいました。
顔面蒼白で眠っていた私
助産師さんには「ゆっくり息しましょうね」と、医師には「大丈夫ですよ、動くと危ないですよ」と言われましたが、恐怖心からパニックで呼吸がうまくできなくなってしまいました。思い返してみると「麻酔をかけましたからね」と、私の状態を見かねた助産師さんが説明してくれたような気もします。
正直、後半はよく覚えていません。ただ、夫が撮ったビデオカメラには、生まれたばかりの娘と顔面蒼白で眠っている私が写っていました。
今になって会陰切開について調べてみると、局所麻酔をしてから縫合されるのですね。切られたときは「痛みがない」というよりも、私の場合は赤ちゃんを産むことで必死だったので気づかない感じでした。とにかく、その後の縫合のほうがとても怖かったという私の体験談でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/imasaku
監修/助産師REIKO
著者:倉本美桜
二歳の娘の母。二人目妊娠中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。