夫が照明をつけない理由
結婚して共同生活が始まると、夫は家中の照明をほとんどつけずに過ごすことがわかりました。夜でも間接照明だけで過ごしたり、廊下の電気をつけずに移動したりします。
「暗いのに足元見えるの? 危ないよ?」と聞くと、夫は「昔からこれが普通なんだよ」と笑っていました。夫にとっては、暗めの空間で過ごすほうが落ち着くようでした。
衝撃だった深夜の出来事
そんな生活に少し慣れてきたころ、ある出来事がありました。深夜、私が物音で目を覚ますと、真っ暗なリビングから人の気配がします。驚いて様子を見に行くと、真っ暗な部屋の中で夫が普通にお菓子を食べながらテレビを見ていました。
照明はついておらず、部屋にある明かりはテレビの光だけ。それでも夫はまったく気にしていないようです。私はあまりの光景に驚き、「どうしてそんな暗い中で平気なの!?」と、思わず声を上げてしまいました。
すると夫は、「実家がずっとこんな感じだったから落ち着くんだよ」と真顔で答えたのです。その表情を見て、私は思わず笑ってしまいました。同時に、育ってきた環境によって“普通”の感覚はこんなにも違うのだと実感しました。
暗さにも少しずつ慣れていき…
最初は暗い部屋で過ごすことに抵抗がありましたが、私は次第に慣れていきました。一方の夫は、部屋が暗いと私が不安に感じることを理解してくれ、夜は少し明るめにしてくれるようになりました。
ある日、二人でソファに座り、薄暗い部屋で映画を見ながらお菓子を食べていたときのことです。夫がふと、「これがうちの落ち着く空気なんだよね」と言いました。その瞬間、私は「こうやってお互いの普通を知っていくのが結婚なのかもしれない」と感じたのです。
最初は夫の習慣に驚きましたが、今では暗い部屋でゆっくり過ごす時間が、夫婦生活の一部になっています。
今回の出来事は私にとって衝撃的でしたが、夫の育ってきた環境を知るきっかけにもなりました。
最初は戸惑うような違いであっても、少しずつ歩み寄ることで、愛着のある日常に変わっていくのだと思います。これからも、私たちらしい過ごし方をしていきたいと思います。
著者:中里涼子/30代女性・10年以上ライターとして活動。アメリカの大学への留学経験あり。女性の悩みなど多くのジャンルの記事を執筆。
イラスト:にしこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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