最初は好きではなかった夫
正直に言うと、夫のことは最初から好きだったわけではありません。むしろ苦手な存在でした。
職場へ新しく入社してきた夫は、私に一目惚れしたそうです。しかし、その気持ちを同僚へ話してしまったことで、私は周囲から冷やかされるようになりました。
「○○がお前のことかわいいって言ってたよ」
「連絡先くらい交換してあげたら?」
そんな言葉を何度もかけられるうちに、夫と顔を合わせることさえ気まずく感じるようになってしまいました。
それでも夫は気持ちをごまかすことなく、私にまっすぐ向き合ってくれました。少しずつ話す機会が増え、その誠実さに触れるうちに、私の気持ちも変わっていったのです。
誰にも祝福されなかった結婚
交際を始めて間もなく、妊娠がわかりました。まだ両親へのあいさつも済ませていない中での報告だったため、私の両親は激怒。
「そんな結婚は認めない。縁を切る」
そう告げられ、実家との関係は途絶えてしまいました。さらに夫の家族とも疎遠になり、私たちは頼れる人のいない状態で結婚生活をスタートさせることになったのです。
追い打ちをかけるように、夫の借金や家賃を滞納しているがゆえの督促状まで見つかりました。妊娠中だった私は大きな不安に襲われ、「この人と一緒にいて本当に大丈夫なのだろうか」と離婚まで考えるようになりました。
夫が教えてくれた家族の形
そんな中、出産予定日より約1カ月半早く破水し、子どもはNICUへ入院することになりました。私は「ちゃんとおなかの中で育ててあげられなかった」と自分を責め続け、心も限界に近づいていました。
そんなつらい時期も、夫はいつも私の隣にいてくれました。慣れない手つきでミルクを作り、夜泣きにも逃げず、必死に子どもと向き合う夫。
決して器用な人ではありません。それでも自分の過去を清算し、父親になろうと努力する姿を見ているうちに、「この人は家族から逃げない人なんだ」と思えるようになったのです。
その後、時間はかかりましたが、実家との関係も少しずつ修復し、再び家族として行き来できるようになりました。結婚当初は、不安や後悔ばかりの日々でした。それでも夫は、言葉ではなく行動で誠意や家族への愛情を示し続けてくれました。
祝福されなかった結婚でも、家族の形は自分たちで築いていける――今では心からそう思っています。
著者:近藤みみ/30代女性・大阪府在住。福祉職として勤務。趣味はスポーツ観戦で、特にバレーボールや春高バレーが好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
※AI生成画像を使用しています
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