産後日目の面会で渡された義両親からの出産祝い
産後の入院中、まだ身体の回復もままならない2日目のことです。夫から突然、「今日、両親が面会に来るらしいから」と告げられました。こちらの体調や都合を確認されることはなく、断る間もないまま面会が始まりました。産後まもない身体で人と会う準備をするのは想像以上に大変で、本音を言えば「今日はゆっくり休みたい」という気持ちもありましたが、それを口にすることもできませんでした。
病室に来た義両親は、最初は娘の顔を見て「かわいいね」と繰り返していました。次第に、ほかに話題もないからか少し気まずい空気が流れだしたと思ったときです。義母が「そうだ、お祝いを持ってきたのよ」と突然バッグの中を探り始めました。
バッグの中をしばらく探したあと、義母は小さなボトルを取り出し、「はい! これ結構高いんだから!」と言いながら私に差し出しました。そのあと、「産後の肥立ちにいいから」と説明されましたが、それは手のひらサイズのロイヤルゼリーのサプリメント。驚いたことにボトルはすでに開封されていて、中身も残りわずかだったのです。
義両親からのお祝いはこのサプリメントのみ。開封済みで中身もわずかなものを「お祝い」として渡されたことに、正直なところモヤモヤしてしまいました。気持ちはありがたい反面、せめて未開封の物を用意してほしかったというのが本音です。
この出来事をきっかけに、産後というデリケートな時期には、自分の体調や気持ちを一番に考えていいのだと思えるようになりました。誰かに悪気がなくても、配慮のない訪問は身体にも心にも負担になるのだと、身をもって感じたからです。また、開封済みの品を渡されたことで、本当にお祝いしてもらえているのだろうかと、寂しく感じたのも事実です。
その後は夫と、面会に来る人やタイミングについて事前にきちんと話し合うようにしました。相手の気持ちをむげにしたくないという思いもありますが、それ以上に、自分と赤ちゃんの状態を守ることを大切にしたいと感じたからです。あのときの戸惑いは、自分に「無理をしなくていい」と気づかせてくれた出来事だったように思います。
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産後まもない身体で人と会う準備をするのは、想像以上に大変なものです。産後の過ごし方や人との関わり方は、人によって感じ方が異なりますが、身近な家族だからこそ、面会の前に本人の体調や気持ちを確認し、無理のない形で寄り添えるといいですね。
著者:武藤愛/30代女性/9歳の女の子の母。30代後半で事務系のパートをしています
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)