義母自身も姑から厳しくされた過去があるそうですが、今は令和。家族と認めてくれなくてもいいので、せめて私を家政婦扱いするのはやめてほしいと思っていました。
自分たちが外出している間、広い義実家の掃除を私に押しつけ、「嫁は他人。ただの家政婦だから」と放った義母の言葉は、今でも胸に深く突き刺さっています。
都合のいいときだけ家族扱い?
あまりの理不尽な扱いに耐えかね、夫に不満をぶつけたこともありました。しかし、夫は面倒がって知らんぷり。
さらに厄介なことに、親戚の中には、私が親戚の集まりに参加しないことを「付き合いの悪い怠惰な嫁」と誤解している人もいました。義母に「参加してはいけないのなら、その理由を親戚にちゃんと説明してほしい」と伝えると、義母は鼻で笑うだけでした。
仲間外れにするくせに、都合よく家の雑用だけを押しつけられる日々。「他人」と言うなら、なぜ私に家のことをさせるのか……。納得がいかず、私の心の中には不満が蓄積していきました。
しかし、すぐに離婚に踏み切る勇気もなく、私は耐えるしかありませんでした。そんな生活が1年ほど続いたある日のことです。突然、義父が病気で倒れてしまいました。すると、義母から慌てた様子で連絡が来たのです。
「お父さんが倒れて、年金だけじゃ生活できないの……」
「ひとまず月15万でいいから」
「家族でしょ? お願い、助けてちょうだい」
義父が倒れたとたんに、手のひらを返したように家族認定。急に月15万円もの仕送りを要求されても、応じられるわけがありません。そもそも、応じる義理もないと思っていました。
着々と準備を進めていた私
「は? なぜ他人に?」
私はひと言だけ返しました。少し乱暴な言葉になってしまいましたが、常日頃から義母が私を「他人」「家族ではない」と扱ってきた以上、都合のいいときだけ頼られても応じる気にはなれませんでした。
義母は「あれは言葉のあやだった」と慌てて言い訳をしてきましたが、散々冷遇されてきた私が「はい、そうですか」と素直に仕送りを引き受けるはずがありません。それに、私は夫との離婚を決意していました。離婚すれば名実ともに完全な他人になります。
私の強い意思を知って、義母は「離婚なんてやめておきなさい」と引き留めてきました。都合よく使える家政婦がいなくなるのは、さぞ困るのでしょう。
実は私、いつかこんな日が来るかもしれないと考え、以前から資格取得に向けて勉強を続けていました。その努力が実り、少し前に専門職として正社員の採用内定をもらっていたのです。これで、私ひとりでも十分に自立して生きていけます。
「お父さんが大変なときに見捨てるなんて」と義母から非難されましたが、何を言われようと知ったことではありません。そもそも、義両親が金銭的に苦しいのは今に始まったことではありませんでした。
義父は以前、自営業を営んでいましたが、数年前に経営難で廃業。それ以来、義父は細々とアルバイトで収入を得ていました。しかし、それでは足りず、年金と貯金を切り崩す生活だったにもかかわらず、義母の浪費癖がひどく、生活費が底をつきかけていたようです。
本来なら、義母が頼るべきは実の子どもたち、夫や義妹であるはずです。なぜ、散々「他人」と蔑んできた私に助けを求めるのか、まったく理解できませんでした。
本当の味方は誰なのか
夫も離婚に同意したため、1カ月後には協議離婚が成立。新しい生活を始めていた私のところに、元義母から再び泣きすがるような電話がかかってきました。「もう頼れる人はあなたしかいないの……」と。
話を聞くと、元義母が元夫と元義妹に援助を求めたところ、2人とも理由をつけて断ったのだそうです。現在、元義母はたったひとりで元義父の介護とパート掛け持ちの生活に追われ、休む暇もないとのことでした。
元夫については、私と離婚した後、精神的なショックや生活の変化から仕事もうまくいかなくなり、会社を辞めて実家に引きこもっているそうです。元義母は「家族だったよしみで助けてほしい」と懇願してきました。
しかし、私には家族として温かく迎え入れてもらった記憶が一切ありません。私なりに家族になろうと努力したつもりでしたが、それを拒絶したのは元義母のほうです。もし本当の家族として絆を育めていたなら、私も決して見捨てたりはしなかったでしょう。
私は元義母の頼みをきっぱりと断り、連絡先を変えました。元義家族との関わりを断ち切った私は今、仕事に打ち込み、充実した毎日を過ごしています。つらい日々の中でも、自暴自棄にならず自立のために努力して本当に良かったと思います。
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家族だからといって、無条件に助け合えるわけではありません。日々の思いやりや信頼の積み重ねがあってこそ、いざというときに支え合える絆が生まれるのではないでしょうか。嫁を「他人」と冷遇し、都合のいいときだけ頼ろうとした義母の行動は、身勝手と言わざるを得ません。理不尽な扱いを受けたときは、自分を守るために、勇気を持って「距離を置く」という選択をしたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部にAI生成画像を使用しています。