翌朝は登山なのに夜ふかし
元夫が大学を卒業して間もないころ、高校時代の友人たちと富士登山に出かけることにしたそうです。
登山前日の夜は、久しぶりに集まった高校時代の友人たちと、夜遅くまでお酒を飲んで過ごしていたといいます。翌朝は早い出発だったため、極端な夜ふかしとまではいえなかったのかもしれませんが、登山に備えるには睡眠が十分とはいえない状態でした。
みんな登っているから大丈夫?
元夫は「有名な山だし、みんな登っているのだから大丈夫だろう」「夏の富士山なのだから寒くはないだろう」と考え、防寒具や雨具、ヘッドランプ、予備の食料、エマージェンシーシートなどを持たず、Tシャツにジャージ、スニーカーといったような、まるでハイキングに行くかのような軽装で向かったそうです。
友人たちも「それで大丈夫?」と声をかけたそうですが、出発の時間も迫っていたため、そのまま出かけることになりました。
死を覚悟した瞬間
ところが、標高が上がるにつれて気温は下がり、Tシャツ1枚だった元夫は寒さで激しく震えるようになったそうです。友人たちが防寒着を少しずつ貸してくれたものの、今度は嘔吐が止まらなくなり、息を吸っても空気が入ってこないような感覚に襲われたといいます。
高山病のような症状だったのかもしれませんが、詳細はわかりません。そのときは、心の底から死を覚悟したと話していました。
その後、友人たちに助けられながら、なんとか下山できたそうです。後日、元夫が「この木のつえは、そのときに使っていたものなんだ。自分の命を支えてくれたものだから、これだけはどうしても捨てられない」と真剣に語ったことがありました。
私はその気持ちも理解できる一方で、そこまで危険な目に遭いながら、出発前はあまりにも楽観的だったことに驚いたのを覚えています。
まとめ
元夫の体験を聞いて、「多くの人がやっていることなら大丈夫」と考える危うさに気付きました。それが登山でなくても、自分がよく知らないことに軽い気持ちで向き合えば、取り返しのつかない事態につながることもあるのだと思います。この出来事を通して、知らないことほど事前に調べ、必要な準備を整えることの重みを感じました。
医師による解説:夏山でも油断できない体調変化
富士山では、夏でも寒さや酸素の薄さによって体調を崩すことがあります。嘔吐や息苦しさがある場合は注意が必要です。
高山病は誰にでも起こる
高山病は、標高が高くなることで体内に取り込める酸素が少なくなり、頭痛、吐き気、嘔吐、息苦しさ、強い疲労感などが現れることがあります。体力の有無に関係なく起こる可能性があり、睡眠不足や飲酒、急な登山はリスクを高める要因になります。
症状が出たら無理をしない
嘔吐が続く、息苦しい、強い寒気やふらつきがあるといった場合は、登山を続けず、休憩や下山を検討することが大切です。特に症状が悪化する場合は、周囲に助けを求め、早めに安全な場所へ移動する必要があります。
夏山でも装備は必須
富士山は夏でも標高が上がるほど気温が下がり、天候も変わりやすい山です。防寒具、雨具、ヘッドランプ、十分な水分や食料などの準備は欠かせません。「多くの人が登っているから大丈夫」と考えず、事前の体調管理と装備の確認が重要です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※AI生成画像を使用しています
監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
著者:小林真帆/30代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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