「えっ、動けない…」踏切内で突然の異変
その日も、母乳を届けるために病院へ向かっていました。産後1カ月健診までは自転車に乗らないよう言われていたため、移動手段は主に電車と徒歩。最寄り駅の周辺には複数の路線が通っており、踏切も多く、タイミングが悪いと何分も待たなければなりません。
遠くに電車が見えたため、踏切が鳴り始める前に渡り切ろうと走り出した、そのときです。突然、これまで経験したことのない感覚に襲われました。下半身から力が抜け、私はその場にへなへなと座り込んでしまったのです。
産後は骨盤まわりが不安定になりやすいという知識はありましたが、それが体を動かすことにどのような影響を与えるのか、まったく理解できていませんでした。
足に力が入らず、踏ん張ることもできない。突然動けなくなったことに戸惑っている私の横を、杖をついたおじいさんが追い越していきました。その姿を見て、自分の体がまだ回復していないという現実を突きつけられたように感じました。
やがて警報音が鳴り始め……すると、異変に気づいた女性2人が声をかけてくださり、私を支えるようにして踏切の外へ連れ出してくれました。そのまま、近くの座れる場所まで付き添ってくださったのです。
それからは医師に相談しながら骨盤矯正に通い、散歩や筋トレを日課に。子どもたちが活発に動き回るようになるまでに、しっかり動ける体をつくろうと決意しました。おかげで体重の戻りも早く、子どもたちが大きくなっても一緒に走れる程度には体力がつきました。
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産後は、妊娠・出産の影響で骨盤まわりの靭帯や筋肉がゆるみ、不安定に感じることがあります。体調が戻りきらない時期は、急いで走る、重い荷物を持つ、無理に長時間歩くといった動作には注意が必要です。
痛みやふらつき、力の入りにくさを感じたときは無理をせず、医師や助産師に相談することが大切です。回復の様子を見ながら、骨盤のサポートベルトやストレッチなどを無理のない範囲で少しずつ取り入れてみるのもよいでしょう。赤ちゃんのお世話に意識が向きがちな産後こそ、まずは自分の体や心をいたわることも忘れずにいたいですね。
監修:関根直子(助産師)
著者:高橋めぐみ/30代 女性・主婦。双子の母。出産後、自然豊かな地域へ移住し、のびのびと暮らしている。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)