仕事で手一杯で体力が追いつかない

子どもが小学校に上がり、学童にも慣れてきたので2年生になったタイミングでフルタイム勤務に復帰しました。しかし、出産後、頭がぼーっとすることが増え、体力も落ちて疲れやすくなり、なかなか回復できない状態でした。
案の定、職場に復帰した後も仕事で手一杯で、家に帰ったらごはんを作って洗濯をし、後は寝るだけの生活。休日も子どもとお出かけをすることはありますが、家のこととお出かけで体力を持っていかれてしまい、夫婦生活は後回しになっていました。
そんな状態なので、夫婦生活の頻度も3連休の真ん中の日に1回できれば良い程度。夫も不満がたまっていて「男として見ることができなくなったのか」「他に気になる男ができたのか」と疑われて、口論になりました。
だるさの背景にホルモンの変化も
毎日のだるさの原因がわからず、思い切って婦人科で相談してみました。そこで、睡眠不足や疲労の蓄積に加えて、ホルモンバランスの変化も不調に関係している可能性があると言われました。
私は更年期の不調はもっと年齢を重ねてからのものだと思っていたので、「自分にもこうした変化が起こることがあるんだ」と驚きました。同時に、疲れやすさや気力の低下は、単なる気合い不足ではなかったのだと少し気持ちが軽くなりました。
夫にも受診したことを伝え、疲れが取れにくいことや、心身ともに余裕がない状態だったことを話しました。すると夫も、夫婦生活のことばかりに目が向いていたと謝ってくれ、少しずつ理解してくれるようになりました。
その後は、夫が家のことを手伝ってくれる頻度も増えました。毎週とはいきませんが、3連休でなくても土日に夫婦の時間を持てることが増えました。また、体力づくりの一環として、子どもが習っている空手に私も通うようになりました。少しずつ体力がついたと感じ、夫婦の時間についても前向きに考えられるようになりました。
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いざ自分が30代後半になってみると、一気に体力が衰えることを痛感します。ここまで極端に衰えるものだとは思わなかったので、やはり体力の衰えは受け入れないといけないのだなと思いました。そして対策としては、ひとりで抱えずに医療を頼ること。そうすることで、30代後半からでも、自分の体調と向き合うことで夫婦の時間に前向きになれるような気がしています。
医師による解説:30代後半の疲れに潜む原因
30代後半でも、「疲れが抜けない」「集中しにくい」「眠りが浅い」「性欲が落ちた」などの変化を感じることはあります。ただし、こうした症状は更年期症状だけで説明できるとは限りません。実際には、睡眠不足、育児や仕事のストレス、貧血、甲状腺機能の異常、心身の不調、そして40歳未満であれば早発卵巣不全(POI)などが関係していることもあります。
そのため、「まだ若いから違う」「疲れているだけ」と自己判断せず、症状が続くときは婦人科やかかりつけ医に相談することが大切です。必要に応じて月経状況の確認やホルモン評価、血液検査などをおこなうことで、原因に応じた対応につながります。
また、性欲や性生活の変化は、ホルモンだけでなく、疲労、夫婦関係、睡眠、気分の落ち込み、痛みや腟の乾燥感など複数の要因が重なって起こります。つらさをひとりで抱え込まず、体調について医師に相談するとともに、パートナーと状況を共有し、家事や育児の負担を調整していくことが大切です。
監修/早川 潤先生(早川クリニック 院長)
産婦人科専門医。大阪大院医学博士。大阪・心斎橋で70年以上続く早川クリニックの院長として、思春期から更年期以降まで、幅広い世代の女性の健康を支えている。医師同士の相互評価により選ばれる「Best Doctors of Japan」にも選出。専門性に基づいた、丁寧でやさしい診療を大切にしている。HP:https://hayakawa-clinic.jp/
著者:橋本かなえ/30代女性
イラスト:マメ美
外出したら3時間寝ないと動けない体に

小学生2人の母親である私は49歳。下の子が幼稚園に入園した42歳あたりから、ぐっと疲れやすくなってしまったような気がします。30代までは、子どもが急に走り出しても、さっと先回りして止める体力や瞬発力がありました。ところが40歳を過ぎると、子どもが走り出しても私が追いつけなくなってしまったのです。
下の子はもともとおとなしかったので、上の子ほど飛び出しの危険はなく「走らないで」と言えばわかってくれました。ただ、「さっと走れないなんて、私ももう年だな」、そんな諦めの気持ちになったのを覚えています。その後、本格的に「この疲労感は相当まずい」と思える事態になったのが、45歳くらいのときでした。
1時間の学校行事で疲労こんぱい
ある日、学校からの依頼で、町探検をする子どもたちに保護者が付き添うという、1時間程度の町歩きの手伝いに参加しました。それまでも、子どもたちの様子を観察できるのが楽しくて参加していた行事でしたが、なぜかその日は帰宅してソファに倒れ込むと疲労感がどっと襲ってきて起き上がれなくなってしまったのです。
横になったまま、体の向きを変えることすらできず、ソファに倒れ込んだ体勢のまま、気付くと3時間ほど寝てしまっていたようです。しかもそれまでの自分と違って、「よく寝たからスッキリした!」ということでもなく、まだ泥のように眠ってしまうような疲れを引きずっている感じがありました。ここまで疲労こんぱいすることはなかったのに……。ちょっと学校行事に参加しただけでここまで疲れるというのは想定外。かなりショックでした。
その後も、PTAで学校のお祭りの手伝いに駆り出されたときです。校庭で1時間ほど子どもに風船を手渡しするという簡単な仕事だったのに、帰宅後またあの疲れがやってきました。また、そのままベッドで3時間熟睡してしまうのです。
PTAの手伝いで疲れる、人と会って疲れる。理由はいろいろですが、疲労による約3時間の昼寝が、いつの間にか欠かせなくなってきました。こうなると、家事や料理にもしわ寄せが出るので、本当に外せない用事でしか外出できなくなるという流れになります。いつしか「頑張らない」「スケジュールを詰め込まない」「疲れたら寝る」という対応に変えざるを得なくなりました。
本当は好奇心に任せてあれもこれもとなんでもしたいのですが、そこはぐっと我慢して欲張りな自分をセーブ。若いときよりタスクがこなせなくなっている自分を受け入れ、諦めることは諦める。そして「疲れやすいのが今の自分なんだ」と認めることにしたのです。でもおかげで、疲れて倒れ込むように長時間昼寝してしまうかもという不安が少し解消された気がします。
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今は無理をしないで、できることを粛々としていこうと考えています。「更年期を抜けて60歳近くなると、また元気になって動けるようになってくるのよ」と、以前人生の先輩に言われたことが今の私の心の支えです。そのころには、子どもたちも手がかからなくなっていることでしょう。それまでは無理をし過ぎず、今の疲れやすい自分と付き合っていきたいと思います。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:宮原真子/40代主婦・夫と小学生2人、物忘れがひどくなりつつある実母との生活。高齢で産んだ子どもはまだまだ手がかかり、てんやわんやのワンオペ状態。疲れやすく作業効率も落ちてきて、目はしょぼしょぼで白髪もしっかり。家族に隠れてお菓子を食べながらサスペンスドラマを見ているときだけが唯一の休息。
イラスト:塩り
40代で強まった寝汗と体力低下

40代になり、子育てや両親の世話、仕事などで多忙を極めるようになりました。それなのに更年期や加齢の影響で体力の低下を実感し、物事がうまく進まず焦燥感からか、イライラが最高潮に達してしまうことも……。
自分と向き合う時間を取ることは大切だと思うものの、それができれば苦労はありません。早朝から家族のお弁当を準備し、会社で仕事をして、帰宅後は家事。さらに週末は実家の掃除や、介護とまでは言わないものの父の様子を見ることもあり、とても「自分に向き合う時間」はないと思っていました。
コントロール不可能な体調不良が襲うように
私は更年期に入ったあたりから、生理前の高温期に入ると寝汗がひどくなり、生理が始まると寝汗が引くというサイクルでした。
しかし、45歳を過ぎたころからは、生理が始まっても寝汗が治まらず、夜中に2回も着替え、シーツも毎日洗濯していました。
次第に睡眠不足や体重減少も起こるようになり、日々の活動に大きな影響が出始めました。仕事に集中できず、ミスが増え、記憶力が低下して約束をすっぽかすなど、まさにコントロール不可能な体調不良からすべてがうまくいかなくなってきました。
会社での休憩時、先輩に寝汗と体重減少のことを話したところ、評判の良い婦人科に知り合いがいると教えてくれました。場所も近所だったことから、早速婦人科に行ってみました。
先生にしっかり話を聞いてもらい、更年期障害に伴う自律神経の乱れと診断され、トラゾドン塩酸塩錠、メイラックス錠、加味帰脾湯(かみきひとう)などの薬を処方されました。
薬を飲み続けたところ、私の場合は気持ちが落ち着き、あんなにひどかった寝汗も気にならなくなりました。
スマホやパソコンで症状について調べることは便利ですが、同じ経験をした周囲の先輩や友人と会話し、リアルな情報が解決の糸口となり、会話の中にも、役立つ情報があるのだと実感しました。
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周囲に相談したくても時間がないことやプライベートな内容のため、相談を控えてスマホやパソコンで調べて、結局ひとりで悩み過ごす日々。病院もどこへ行ってよいか迷っているうちに症状が悪化することもあるので、まず情報収集の第一歩として、周囲で同じような経験をした先輩や友人に相談をすることで、解決の糸口が見つかるかもしれないと思った出来事でした。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:伊達敦子/50代女性・3児の母。会社員の傍ら、化粧品検定2級、1級を取得し、コスメコンシェルジュの認定を受けたエキスパート。人々の美しさと自信を引き出すため、日々活躍中。
まとめ
30代後半以降の女性が感じる体力低下には、ホルモンの変化や睡眠不足、生活環境など、さまざまな要因が関係していることがあります。こうした疲れやすさは、必ずしも「怠け」ではなく、この年代に起こりやすい心身の変化が関係している場合もあるということ。時に年齢にかかわらず、パワフルで行動的な人もいますが、体力には個人差があります。「休むことも、日々を続けるために必要な時間の一つ」と考え、自分なりのペースで毎日を過ごしていけたらいいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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