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彼女を奪った後輩「僕が被害者です」職場で嫌がらせ→商談中「君は…」取引先のまさかの一言で立場逆転

私の仕事は、法人向けの提案営業です。派手なパフォーマンスや口のうまさで勝負するタイプではなく、お客様の抱えている課題をじっくりとヒアリングし、コツコツと誠実に解決策を提示していく。そんな泥臭いスタイルを信条としていました。地味かもしれませんが、そうやって少しずつ築き上げたお客様との信頼関係が、私にとって何よりの誇りだったのです。

出張終わりの期待と、ささやかな幸せへの願い

1年という長い地方への出張期間を終え、ようやく本社に戻れることになった日のこと。
見知らぬ土地での新規プロジェクトの立ち上げは、決して簡単なものではありませんでした。連日遅くまで残業し、休みの日に出勤することもしばしば。それでも私が音を上げずに頑張れたのは、地元で待っていてくれる彼女の存在があったからです。


「戻ったら、少し長めの休みを取って彼女と旅行にでも行こう。そして、そろそろ将来のことも真剣に話し合いたい」
帰りの新幹線の中で、窓の外を流れる景色を眺めながら、私はそんなささやかな幸せを思い描いていました。出張中は月に1〜2回しか会えず、そのほかは電話やメッセージでしかやり取りができなかったため、寂しい思いをさせてしまったという自責の念もあり、これからはその分を取り戻すくらい彼女との時間を大切にするつもりでいたのです。

 

残酷な裏切りと、理不尽な職場の日常

本社に復帰して数日後、私は彼女から呼び出されました。久しぶりの再会に胸を躍らせて向かったカフェで待っていたのは、信じられない光景でした。彼女の隣には、私の職場の後輩が座っていたのです。

 

状況が理解できず立ち尽くす私に向かって、彼女は申し訳なさそうにするどころか、どこか被害者ぶったような表情で口を開きました。


「1年間も一人にされて、寂しかったの……」


その言葉に、私の頭の中は真っ白になりました。さらに驚いたのは、隣に座っていた後輩の態度でした。申し訳なさそうにするそぶりすら見せず、むしろ勝ち誇ったような顔で私を見て、こう言い放ったのです。


「先輩も悪いっすよ。彼女をこんなに放置するなんて」


怒りよりも先に、呆れと深い落胆が押し寄せてきました。私が必死に働いていた1年の間に、二人は裏で関係を深めていたのです。言い訳ばかりを並べる彼女の姿に、私がこれまで抱いていた愛情は急速に冷めていきました。心の中で何かが音を立てて崩れ去るのを感じながら、私はこれ以上の話し合いは無意味だと悟り、その場を後にしました。


しかし、悪夢はそれだけでは終わりませんでした。なんと、その直後に行われた社内の人事異動で、彼が私のいる部署に配属されてきたのです。長期出張中に彼女を奪われた相手が、同じフロアで働く直属の後輩になる。これほど残酷な偶然があるでしょうか。


後輩の態度は、同じ部署になってからさらに悪化しました。すれ違いざまに聞こえよがしに「早く僕たちの前からいなくなってくださいよ」と笑いかけてきたり、私が少しでも冷たい態度をとれば「嫌がらせとかやめて下さいよ〜」と、まるで自分が被害者であるかのように振る舞い始めたのです。


さらに腹立たしかったのは、業務にまでその影響を及ぼそうとしてきたことでした。私が長年担当する顧客のサポート役に彼が就くことになったのですが、商談の場で顧客に対して「先輩は最近、プライベートで少しバタバタされているみたいで〜。連絡が遅くなったら僕に言ってくださいね」と、まるで私が仕事に集中できていないかのように匂わせる発言をしたのです。


私の信用を少しずつ削り取ろうとする卑劣なやり方に、はらわたが煮えくり返る思いでした。

 

怒りを抑え、貫いた「誠実さ」

彼の挑発に乗って感情的に怒鳴り散らしてしまえば、周囲からは「私情を仕事に持ち込んでいる」と判断され、後輩の思惑通りになってしまいます。夜も眠れないほど悔しい日もありましたが、私はぐっと歯を食いしばり、同じ土俵には絶対に立たないと心に誓いました。

 

「見返す方法はただ一つ、仕事で圧倒的な結果を出すことだ」


私は、「顧客に対する誠実な姿勢」を、これまで以上に徹底することにしました。後輩が植え付けようとした不信感を払拭するため、クライアントにはこまめに連絡を取り、どんな小さな疑問や要望にも誰よりも早く、丁寧に対応しました。


資料作成も一切の手抜きをせず、クライアントの業界の最新動向を徹底的に調べ上げ、相手が求めている以上の提案ができるように準備を重ねました。休日を返上して情報収集に奔走し、顧客が抱える潜在的な課題を洗い出す作業に没頭。自分のプライベートなゴタゴタなど一切感じさせない、プロフェッショナルとしての対応をただひたすらに貫いたのです。


その間も、後輩の小馬鹿にしたような態度や嫌味は続いていました。時には心が折れそうになる瞬間もありましたが、クライアントからの「いつも助かっています」「あなたに任せておけば安心です」という温かい言葉が、私の唯一の支えとなっていました。

 

長年の信頼が結実した、最高の一撃

そして迎えた、ある重要クライアントとの大口案件を決定する最終プレゼンの日。この案件は私が長年温め、出張前からも関係を築いてきた思い入れの強いものでした。当然、サポートとしてあの後輩も同席していました。

 

プレゼンは順調に進み、私の入念な準備が功を奏して、クライアントの反応も非常に良好でした。手応えを感じていたその時、質疑応答の場で後輩が突然口を挟んできたのです。
「先輩の提案も素晴らしいですが、少しリスク管理の観点が甘いのではないかと懸念しております。実は先週、別件で先輩の確認漏れがありまして……」


クライアントの前で、全く関係のない話を持ち出し、私を貶めようとする発言でした。会議室の空気が一瞬で凍りつきました。私が冷静に反論しようと口を開きかけたその時。


長年お付き合いのあるクライアントの担当責任者が、静かに、しかし毅然とした態度で後輩に向かって言いました。


「君の心配は無用だ。彼の仕事ぶりは、私が一番よく知っている。この1年、遠方にいらした間も、彼が残していってくれたマニュアルや引き継ぎのおかげで、我々はどれほど助けられたか。そして戻られてからのこの数ヶ月、我々のために誰よりも足繁く通い、素晴らしい提案を練り上げてくれた」


担当責任者はそこで言葉を区切り、今度はまっすぐ私を見て微笑みました。
「今回の案件、ぜひあなたにお願いしたい。御社の窓口は、今後も彼一本で結構です」
そして、再び冷ややかな視線を後輩に戻し、こう付け加えたのです。


「ただ……失礼ながら、そちらの彼(後輩)の先ほどの物言いや、これまでの打ち合わせでの態度は、少し目に余るものがありました。社内の事情は存じ上げませんが、我々の大切なプロジェクトに、不協和音を持ち込むような方はご遠慮いただきたい」


後輩の顔から、さぁっと血の気が引いていくのが分かりました。これまで巧妙に隠してきた彼自身の態度の悪さや浅はかさを、一番見られてはいけないクライアントに見透かされ、はっきりと拒絶されたのです。後輩が完全に自分の居場所を失った瞬間でした。

 

自業自得の末路と、取り戻した穏やかな日常

クライアントからのこの手厳しい指摘は、当然ながら私の上司の耳にも入りました。さらに、プレゼンに同席していた他のメンバーからも、後輩のこれまでの不自然な言動や態度の悪さが次々と報告される事態に発展しました。

 

結果として、後輩はその重要案件の担当から即座に外され、他の顧客からも「担当を変えてほしい」という声が上がり始めたのです。彼は部署内で完全に孤立し、針のむしろのような毎日を送ることになりました。


さらに風の噂で聞いた話によると、仕事がうまくいかなくなった後輩は、元彼女に対して毎日のように愚痴や八つ当たりをするようになったそうです。最初はかばっていた彼女も、すっかり変わってしまった彼に愛想を尽かし、結局二人はひどい喧嘩の末に破局したとのこと。


一方の私は、あのプレゼンでの成功を皮切りにクライアントからの信頼をさらに強固なものにし、新規の大型プロジェクトのリーダーに抜擢されました。プライベートで受けた深い傷が完全に癒えたとは言えませんが、仕事に誠実に向き合い続けたことで得られた成果が、私に確かな自信を取り戻させてくれました。
 

◇ ◇ ◇

理不尽な裏切りや、職場での心無い嫌がらせはとてもつらいもの。ただどれほど苦しい状況でも自分自身の「誠実さ」を見失わず、目の前のやるべきことに真摯に向き合い続ける姿勢が、最終的には自分を守る最大の盾になるのかもしれません。


一時的な感情に流されず、自分の信じる正しい行動を積み重ねていくことで、困難な状況を切り拓いていきたいですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    そんなのに彼女取られた時点でたいした男でもないだろ

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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