定年退職の日に感じた胸の高鳴り
その日、私は長年勤め上げた会社を無事に定年退職しました。退職手続きを終えた後は、夜に家族が祝賀会を開いてくれる予定でした。
これまでの会社人生を思い返しながら、「これからは少しゆっくり過ごせるだろうか」「第二の人生をどう楽しもうか」と、胸を膨らませていました。大きな節目を迎え、肩の荷が下りたような気持ちもありました。
会社を出た直後に起きた異変
ところが、退職手続きを終えて会社の玄関を出た直後のことです。突然、強いめまいに襲われ、右半身の感覚がなくなっていきました。
言葉もうまく発せられず、その場に崩れ落ちてしまいました。近くにいた同僚がすぐに救急車を呼んでくれ、私はそのまま病院へ搬送されました。
検査の結果、診断は脳梗塞(のうこうそく)でした。晴れやかな退職祝いになるはずだった夜、私は集中治療室のベッドに横たわっていました。
祝賀会のはずが家族の涙に
家族は私の退職を祝うどころではなくなり、突然の事態に涙を流していました。せっかく準備してくれていた祝賀会はなくなり、家族には看病の負担をかけることになってしまいました。
第二の人生のスタートラインに立った瞬間に、まさか病院へ直行することになるとは、夢にも思っていませんでした。あの日の家族の表情は、今でも忘れられません。
幸い発見が早かったため、数カ月のリハビリを経て、日常生活に大きな支障がない程度まで回復することができました。それでも、定年という大きな節目に起きたこの出来事は、私にとって忘れられない出来事になりました。
まとめ
この経験を通して、健康は何よりも大切な人生の土台なのだと痛感しました。仕事に打ち込み続ける中で、体のサインを十分に意識できていなかったのかもしれません。どれほど大きな節目を迎えても、体がついてこなければ、その時間を心から楽しむことはできないのだと感じました。これからは自分の体を過信せず、医療や家族の言葉にも耳を傾けながら、健康を第一に、第二の人生を歩んでいきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:宮田春雄/60代男性・無職
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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