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元奥さん「彼、やっぱり私じゃなきゃダメって♡」私「夫はもうこの世にいないけど?」真実を知った彼女が青ざめたワケ

夫の前妻から突然、「彼は私とやり直したがっている」と連絡が届きました。しかも、最近は何度も会い、復縁を約束したというのです。到底信じられない話を聞いた私は、彼女が夫と“会った日”を一つずつ確かめることにしました。

 

「彼はあなたより私を選ぶ」

夫は8年前、前妻と離婚しました。2人の間に子どもはおらず、離婚のきっかけは前妻の不倫だったと聞いています。離婚後、私の知る限り、夫が彼女と会ったことは一度もありません。連絡先も変わり、共通の友人との付き合いもほとんどなくなっていました。


夫は離婚後、小さな内装会社を立ち上げました。最近は大きな仕事も任されるようになり、会社がようやく軌道に乗り始めたところでした。そんなある日、仕事用に公開していた私のSNSに、その前妻から突然メッセージが届いたのです。


「突然ごめんなさい。彼から話は聞いていると思うけど、私たち、やり直すことになったの」


最初は誰かが前妻を名乗っているのかと思いましたが、続く文章には夫の出身地や昔飼っていた犬の名前など、元妻なら知っていてもおかしくないことが並んでいました。


「あなたには悪いけど、早く離婚してくれない? 彼はずっと私を忘れられなかったみたい」


背筋が冷えました。夫の名前を使って誰かが彼女に接触しているのか、それとも彼女自身が何かを企んでいるのか。判断がつかないまま、私はよけいなことは書かず、「最近、いつ会ったのですか」とだけ返信しました。

 

前妻の話に増えていく矛盾

返事は早く、先週は駅前のレストランで食事をし、その翌日には自宅にも来たといいます。ただ、店の名前を尋ねると「奥さんに言う必要はないでしょ」と濁されました。私は続けて、どの番号から連絡が来たのか、最後に会ったのは何日かを聞きました。しかし、彼女は連絡方法については答えようとしません。それでも、夫の名前を使った何らかのトラブルなら放置できないと思い、確認を重ねていきました。


すると前妻の話は、日を追うごとに派手になっていきます。今の生活に疲れたと言っていた、会社がうまくいったのは昔自分が支えたからだ、再婚したらまた一緒に会社をやりたいらしい――。


事実とは正反対でした。夫が独立したのは離婚後で、創業時の苦しい時期を支えたのは共同経営者や社員たちです。それでも私は反論せず、「それはいつ聞いたのですか」と尋ねるだけにしました。


すると彼女は、前日の夜にも夫が自宅へ来て「やっぱりお前じゃなきゃダメだ」と言った、と断言したのです。そのころには、なりすましではなく前妻自身がうそをついていると、私は確信していました。


数日後、「文字では話が進まない。一度会いましょう」と持ちかけられました。私は、彼女が何を目的にこんなうそをついているのかを確かめ、今後は夫の名前を使わないよう直接伝えることにしました。昼間、人通りの多い駅前のカフェを指定し、念のため親しい友人にも場所と時間を伝えておきました。


約束の時間より少し遅れて現れた前妻は、席に着くなり私を値踏みするように見て、「彼のためにも、意地を張らない方がいい」と言ったのです。

 

「夫はもうこの世にいないけど……?」

私は、最後にもう一度だけ確認しました。


「本当に、最近も夫と会っているんですね」


彼女は迷いもせず、身を乗り出しました。


「嫁ごときが私たちの復縁の邪魔しないで! 彼、毎日会いに来てくれるんだから」


さらに口元を緩め、勝ち誇ったように続けます。


「やっぱり私じゃなきゃダメだって言ってるのよ♡」


私は彼女の目を見て、静かに答えました。


「おかしいわね。夫ならもうこの世にいないけど……?」
「え?」

 

その瞬間、前妻の表情から笑みが消えました。カップに伸ばしかけた手を止めたまま何度もまばたきをし、顔から少しずつ血の気が引いていきます。

 

 

夫が亡くなったのは4カ月前です。朝、自宅で倒れて救急搬送されましたが、そのまま帰らぬ人となりました。葬儀は家族と親しい友人だけで行い、取引先には会社から知らせましたが、夫の死をSNSで公表することはしませんでした。彼女とは長年連絡が途絶えていたため、こちらから訃報を伝えることもありませんでした。


「そんな……。だって、私、知らなかった。誰も教えてくれなかったし……」
「知らなかったことと、昨日会ったとうそをついたことは別ですよね」


そう返すと、彼女は視線を落とし、しばらくして「最初から言ってくれれば、こんなことにはならなかった」と小さな声で責めてきました。夫に関する何らかのトラブルかもしれないと考え、会った日時や連絡方法を確かめていたのだと説明すると、今度は「そこまで大ごとにするつもりじゃなかった」と言い訳を始めます。


半年前、昔の知人から夫の会社が順調だと聞いたそうです。当時、彼女は交際相手とうまくいかず、仕事も長続きしていませんでした。今なら昔のことを許してもらえるかもしれないと思ったものの、直接連絡して拒絶されるのが怖かった。そこで、先に私を動揺させて夫婦仲を壊せば、自分が入り込む余地ができるかもしれないと考えた、というのです。

 

「少しくらいうそをついても、あなたが動揺して身を引けば済むと思ったの。あの人なら、私が戻りたいと言えば、最後は受け入れてくれるはずだと思ってた」


その言葉に、怒りよりもむなしさを覚えました。

 

「夫があなたとの復縁を望んでいるなんて、私は一度も聞いたことがありませんけど。もう本人が否定できないからといって、自分に都合のいい話を作らないで」


前妻は唇をかみ、「このこと、ほかの人には言わないで」と急に声を弱めました。どうやら昔の知人たちにも「彼とやり直す」と話していたようです。私は言いふらすつもりはないと伝えた上で、「自分で話した相手には、自分で訂正してください」とだけ答え、席を立ちました。

 

夫の名前を、もう使わせない

それで終わると思っていたのですが、翌日には再び連絡が届きました。

 

「せめて一度お墓参りをさせてほしい、会社のことも少し聞きたい、私だって一度は妻だったのだから――」


このメッセージだけだったら迷ったかもしれません。けれど、その後に続いたのは「会社は誰が継いだの」「彼は何か残していなかった?」という質問でした。


私は、相続や会社の手続きは関係者の間ですでに進んでいること、今後の連絡は控えてほしいことを伝えました。それでも数日にわたってメッセージが届いたため、相続の手続きで相談していた弁護士に経緯を話し、改めて対応を依頼しました。今後の連絡は代理人を通すよう書面で伝えてもらったところ、彼女からの直接の連絡はぴたりと止まりました。


後日、前妻が自分で話を訂正したらしく、生前の夫と親交のあった知人に「何かあったの」と聞かれました。私は詳しいことは話さず、「もう終わったことだから」とだけ答えました。うそを広げたのは彼女自身ですし、訂正する気まずさまで、私が引き受ける必要はありません。

 


夫を亡くしてから、私は相続の手続きや遺品の整理に追われ、休職もしていました。最近ようやく職場に戻り、週に一度は以前通っていた水泳教室にも顔を出しています。最初は20分泳ぐだけで疲れていましたが、今は帰りに駅前で夕食を買う余裕も出てきました。

 

夫の遺品はまだ全部片付いていませんし、ふとした拍子に涙が出る日もあります。ただ最近は、夫の持ち物を見ても、悲しさだけでなく、「こんなこともあったな」と笑えることが少しずつ増えてきました。来週末は、途中になっていたアルバムの整理を再開するつもりです。今度は、つらかった最後の日だけでなく、2人で過ごした時間をゆっくり思い出せそうな気がしています。

 

◇ ◇ ◇

 

相手が自信満々に話しているからといって、その内容まで正しいとは限りません。違和感を覚えたときは、言葉の勢いに流されず、日時や経緯を一つずつ確かめてみることも大切ではないでしょうか。誰かの都合で事実や大切な思い出まで書き換えられそうになったとき、自分が知っていることを静かに信じることも、自分を守る一つの方法なのかもしれません。

 

【取材時期:2026年5月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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