夫が変わってしまった原因は、偶然再会した幼なじみの女性。それから夫はその女性と頻繁に飲みに行くようになったのです。
夫が変わってしまった原因
ただ飲みに行くだけなら、「付き合いだから」と自分に言い聞かせてまだ我慢できたかもしれません。しかし、私に何の相談もなく、自宅へ連れてくることまで増えていったのです。
「また来ちゃった!」
「あなたが知らない◯◯(夫)のこと、私いっぱい知ってるの。何でも聞いてね♡」
彼女は悪びれる様子もなく夫との思い出話を始め、夫も楽しそうに笑っていました。私は会話に入ることもできず、ただ愛想笑いを浮かべるしかありません。
私はちょうどカフェで働き始めたばかりで、新しい仕事の出来事を夫に聞いてほしいと思っていました。しかし夫は「疲れてるから、また今度聞くよ」と話を切り上げることが増え、私との時間より幼なじみとの時間を優先しているように感じてしまいました。
義実家でも当たり前の存在
その日は義母の誕生日。お祝いのため夫と義実家へ向かっていると、夫が突然言いました。
「そういえば、今日は幼なじみも来るから」
私は初耳でした。
「え? 聞いてないけど……」
そう返したものの、すでに義実家には幼なじみが到着していました。幼いころから彼女は義実家とも家族ぐるみの付き合いだったそうで、義母も満面の笑みで迎えています。
「昔はこの子がお嫁さんになると思ってたのよ」
義母が何気なく口にしたその一言に、胸が締めつけられました。さらに、義母に同調するように、夫も「家族みたいなものだから」と言ったのです。
しかし、私にとって彼女は家族ではありません。
夫に寄り添い、自然に腕を組み、昔話で盛り上がる幼なじみの姿を目の前で見続けるのは、とてもつらい時間でした。そして彼女にほほ笑みかけられた瞬間、私は「どうして私ばかり我慢しているんだろう」「我慢していても何も変わらないんじゃないか」と感じたのです。
本音をぶつけた夜
帰宅後、私は勇気を振り絞って夫にこう伝えました。
「最近、すごく寂しかった」
「あなたが幼なじみと過ごす時間が増えるたび、私たち夫婦の距離が離れていくような気がしていたの」
夫はしばらく黙っていましたが、申し訳なさそうな表情で言いました。
「そんなに苦しんでいたなんて気づかなかった」
「本当にごめん」
夫にとって彼女は昔からの友人という感覚しかなく、私がここまで傷ついているとは思ってもいなかったそうです。
「昔話が楽しくて夢中になっていたけど、一番大切にしなきゃいけないのは君だった」
そう言って頭を下げてくれた夫。その言葉を聞いた瞬間、張りつめていた気持ちが少しずつほどけていきました。
帰ってきた穏やかな生活
その日以来、夫は幼なじみとの付き合い方を見直してくれるようになりました。以前のように突然自宅へ招くことはなくなり、私たち夫婦で過ごす時間を大切にしてくれるようになったのです。
私の仕事の話にも耳を傾けてくれるようになり、少しずつ以前の穏やかな毎日が戻ってきました。
そんなある日、体調の違和感を覚えて病院を受診すると、妊娠していることがわかりました。
「家族が増えるよ」
そう伝えると、夫は目を潤ませながら何度も「ありがとう」と言ってくれました。
あのとき、自分の気持ちを押し殺さず、勇気を出して本音を伝えて本当によかったと思っています。これからは、お互いの気持ちをきちんと伝え合いながら、新しい家族とともに穏やかな日々を過ごしていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。