おむつ交換台の先頭に割り込まれ…
ところが、休日だったこともあって、おむつ交換台はすべて埋まっており交換を待つ列ができています。私の前にも2~3人が並んでいる状態で、私はわが子をあやしながら順番が回ってくるのを今か今かと待っていました。その間に私の後ろにも何人か並び始め、休日の混み具合に驚きました。
やがてついに列の先頭になり、「もうすぐだからね。おむつ替えてきれいにしようね」とわが子に語りかけていた、そのときのことです。金髪ボブで頭にサングラスを乗せた、30代後半くらいの女性が高いヒールを履いてズカズカと入ってきました。そして、「うーわ、空いてないじゃん!」と声を大きくして愚痴り始めます。彼女も同じくらいの月齢の子を抱いており、少し苛立っている様子でした。
すると、ちょうど1台の交換台が空いたのですが、「マジ、ラッキー」と言い、彼女は先頭の私を無視して空いた台に向かい、そのままおむつを替え始めたのです。驚いた私は「あの、並んでたんですけど……」と声をかけましたが、「え? 知らんけど。子ども泣いてるんで、いいっすか」と全く聞き耳を持たず作業を続けました。
しかし、後ろで待っていたママたちが黙っていませんでした。一斉に「この方、ちゃんと並んでましたよ」「みんな順番待ってたんですけど」「お子さん泣いてるのはみんな同じです」と次々と声を上げたのです。突然の周囲からの指摘に、女性は一瞬固まりました。「……別にいいじゃないですか」とまだ開き直ろうとしましたが、冷ややかな視線が集まる中、さすがに居心地が悪くなったのか、おむつを替え終わると足早にベビー室を出ていきました。
残されたママたちは「大丈夫でしたか?」と私に声をかけてくれました。次に空いた台は当然私の番で、ようやくわが子のおむつを替えることができました。見知らぬママたちの温かさに、胸が熱くなりました。
子育て中はみんな必死で、自分の子どものことで頭がいっぱいになることもあります。しかし、公共の場ではお互いが同じように必死であることを忘れてはいけないと、この出来事を通じて改めて感じました。
順番を守る、周囲への配慮を忘れないという当たり前のことが、実は子どもへの一番の教育になるのかもしれません。これから自分の子どもに「順番を守ろうね」と教えるとき、まず親自身がその姿を見せることが大切だと、強く感じた出来事でした。
著者:江田 美奈子/20代女性・主婦
0歳の子どもを育てる母。現在、育休中。趣味は韓ドラ鑑賞と、韓ドラに出てきた食べ物を食べること。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています