唐突な“子だくさんマウント”!?
近所に住む、子どもが1つ上の学年にいるママから子ども会の会計を引き継ぐことになり、やり取りが増えていきました。ある日、二人で引き継ぎ作業をしているときに「子ども会って、思った以上に大変ですね」とこぼすと、そのママは少し笑いながらこう言いました。
「子ども、1人しかいないんだからラクでしょ」
「きょうだいがいないなんて、かわいそうじゃない?」
その瞬間、あまりの驚きに言葉が出ず、ペンを持つ手を止めてただうなずくことしかできませんでした。
私は持病のため2人目の出産を諦めた経緯があり、その言葉が静かに胸に刺さったのです。一方でそのママは「うちは子どもが6人いるから」と、どこか余裕のある口調でした。
次々と発覚したずさんな管理
その後、新しい代の役員になり、私が中心となって会計を見直す中で、違和感を覚える点が次々と出てきました。帳簿とレシートの不一致や記録の抜けなどがあり、確認を重ねた結果、管理の不備が明らかになったのです。
PTA本部へ報告し、子ども会で説明の場が設けられることになりました。
総会では周囲の視線が集まり、会場はざわついた空気に包まれていました。会計担当だったママは前に立ち、何度も「申し訳ありません」と頭を下げていました。メンバーからの「どうしてそんなにずさんな管理をしているんですか? 説明してください!」という問いかけに対し、必死に「私の管理不足です」と繰り返すばかりで、説明にならない説明をしていました。
引き継ぎのときに見せた自信に満ちた様子とは違い、言葉に詰まる姿を見たとき、私は彼女に言われたひどい言葉を思い出し、なんともいえない気持ちになりました。
「余裕」の裏にあった強がり…
最終的に不足していた分を清算する形で問題は解決しましたが、その後そのママはこの地域に居づらくなったのか転居されたそうです。他の保護者から、彼女はお子さんが多く、日々の生活や育児だけで手いっぱいな様子だったという話も耳にしました。
中には、あまりにも手が回っていない状態を見かねて、役員仕事の手伝いを申し出た方もいたようですが、「うちは余裕だから大丈夫!」と頑なに断られていたそうです。もしかしたら、私に見せていたあの余裕のある態度は、強がりだったのかもしれません。
当時の言葉を思い出すと複雑な気持ちになりますが、人の状況は簡単に変わるのだと感じました。だからこそ自分は、相手の一面だけを見て見下す言葉を使わないこと、そして強がってひとりで抱え込まず、必要なときには素直に助けを求めることを、強く心に誓った出来事でした。
著者:御法川 元子/40代女性。2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)