「結婚式はしなくていい」そう言ってくれた彼
彼とは同じ会社で出会い、交際3カ月で同棲をスタート。結婚に向けて話は順調に進んでいました。
そんな中、私にはひとつだけ譲れないことがありました。それは、「結婚式を挙げない」ということです。
小学生のころ、卒業式用のワンピース姿を親戚に笑われたことがあり、それ以来、人前で目立つことやスカートを履くことが苦手になっていました。
その気持ちを彼に伝えると、「式はしなくていいよ」と受け入れてくれたため、私は安心して結婚準備を進めていたのですが……。
「その日くらい我慢しろ」彼のひと言に涙
ところが、お正月に彼の実家へ帰省したとき、思いもよらない出来事が起きました。
結婚式の話題になると、彼が突然「やっぱり式は挙げよう。親も喜ぶし」と言い出したのです。私は納得できず、その夜、改めて彼と話し合いました。
もう一度、結婚式が嫌な理由を説明しましたが、彼は「その日くらい我慢しろ」とひと言。その瞬間、私の気持ちは何も伝わっていなかったのだと感じ、涙があふれました。
言い合いに発展し、このまま一緒にいても冷静に話せる気がせず、彼が外出している間に荷物をまとめて実家へ帰りました。
彼が理解してくれた理由
約1週間後、彼は実家へ来て謝ってくれました。
その間に彼は、自分の両親へ私の気持ちを伝えてくれたようです。さらに、自分自身も七五三で袴姿をからかわれた経験を思い出し、「気持ちが理解できた」と話してくれたのです。
話し合いの結果、私たちは結婚式はおこなわず、両家の両親が見守る中で婚姻届に署名することにしました。あのとき、つらい気持ちを我慢していたら、きっと結婚生活は後悔していたと思います。
結婚生活では、お互いに譲り合うことも大切ですが、自分の気持ちを飲み込まないことも同じくらい大切です。
価値観が違うからこそ、納得できるまで話し合うこと。その積み重ねが、夫婦として歩んでいくうえで一番大切なのだと実感した出来事でした。
著者:吉浜明子/50代女性・子どもはいません。運送業、医療機関にて相談員として働いています。夫とは運送業で出会い、結婚しました。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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