子どもができないうちに私たちを離婚させようと画策していた義母でしたが、私の妊娠がわかると、ようやく離婚を迫られることはなくなりました。
しかしホッとしたのもつかの間、義母はすぐさま次の嫌がらせを始めます。今度は「産むなら跡継ぎを産め。男の子でなければ認めない」と毎日執拗にプレッシャーをかけてくるようになったのです。
そして、ついに迎えた出産のとき。生まれてきてくれたのは、愛らしい女の子でした――。
孫まで気に入らない!?
義母は夫や義父の見ていない隙を狙っては私をいびり、生まれたばかりの娘にまで暴言を吐き散らします。
「母親に似て手がかかる、頭の悪そうな子だね」「あんなに泣くなんて、どこかおかしいんじゃない?」
自分へのいびりなら耐えられますが、罪のない娘まで傷つけられるのは絶対に許せません。怒りが限界に達した私は、思い切って義母に言い返しました。
「この子は元気に生まれてきてくれただけで、かけがえのない大切な存在です。お義父さんも祝福してくれています。娘にいじわるをするのはやめて、普通にかわいがってください!」
しかし、義母は反省するどころか「反抗するなんて何様のつもり!?」と激怒。
さらに「あんたに似た子なんてかわいがるわけないでしょ。顔を見るだけで吐き気がするから、目に入らないどこかへやって。……いっそのこと、2人で消えてくれない?」と言い放ったのです。
翌朝、私は娘を連れて家を出たあと、念のため義母に「昨日の言葉は本心ですか?」とメッセージを送りました。するとすぐ「当たり前でしょ! あんたたちの顔を見るだけで吐き気がする。早く消えればいいのに!」と返信が届きます。
その返信を見て、私は「自分の決断は間違っていなかった」と深く確信しました。
「オッケーです! もう消えました」
「……え?」
実は、私はすでに娘を連れて家を出ていたのです。
義実家が大パニック!?
私は、夫に「お義母さんから消えろと言われたので、その通りにします」とだけメッセージを残してスマホの電源を落とし、飛行機に乗って実家へと向かいました。
私のスマホがつながらない間、残された夫と義父は大パニックに。メッセージを読んだ2人は、最悪の事態や家出を心配し、近所や思い当たる場所を必死で探し回っていたそうです。
飛行機が着陸し、スマホの電波がつながった瞬間、義母から電話がかかってきました。
「どこにいるのよ!?」と怒鳴る義母に、私が「実家に帰ります」と告げると、返ってきたのは呆れるような言葉でした。
「人騒がせな! 帰省するならそう言いなさいよ! あんたのせいで私が悪者みたいじゃないの!」どこまでも保身に走る義母に、言葉もありません。
夫や義父からもたくさんの着信が……。「衝動的に家を飛び出したのは良くなかった」と反省しつつ、私はこれまでのいびりのすべてを夫に打ち明けることにしました。
私の告白を聞いた夫は、ただただ謝るばかり。「気付いてあげられなくて、本当にごめん……。気持ちが落ち着くまで、実家でゆっくり過ごしていいからね」
夫のそのやさしい言葉に少しだけ私の心が救われました。
まったく反省する気のない義母に天罰
私と娘へのひどい言動が夫と義父に知れ渡り、義母は一転して大ピンチに陥りました。
激怒した2人に謝罪を促され、しぶしぶ私に連絡してきた義母。しかし、その口ぶりには反省の色など微塵もありません。
「あんたのせいで大恥をかいたわ! 謝ってあげたんだからさっさと許しなさいよ!」
それどころか、今回の騒動ですっかり義母を見損なった義父が離婚を切り出すと、さらに逆上して私に怒りをぶつけてきたのです。
「あんたのせいで離婚になったらどうしてくれるの!?」
「だいたい、役に立たないあんたが、跡継ぎにもならない子なんて産むからでしょ!」
最後まで反省せず、義母はすべてを私のせいにする始末……。さらに「嫁いびりではなく『教育』のつもりだった。これくらいで音を上げるなんておかしい」と私を責め立てます。
「いい妻、いい母親である自分」に絶対の自信を持っているようですが、実際の義母は、ろくに掃除もできず家を散らかし放題にし、ずさんな金銭管理で貯金を使い込み、孫に暴言を吐くような人。どの口がそれを言うのでしょう。
距離を置いてもなお続く執拗な攻撃に、私がげんなりしていたそのとき、夫が実家まで私と娘を迎えにきてくれました。
「今までのいびりに気づけなくて、本当にごめん。これからは一生、僕が2人を守るから」夫は涙ながらに、そう固く誓ってくれたのです。
さらに、私たちが家に戻ると、今度は義父が土下座をして謝罪してくれました。「本当に申し訳なかった。母さんとは離婚の手続きを進めて、この家を出ていってもらうつもりだ。もしここにいること自体が嫌なら、私との同居を解消しても構わない」
義父の誠実な言葉に甘え、話し合いの結果、私たちは義母が出ていった義実家で、義父と同居を続けることにしました。現在は、家族を心から大切にしてくれる夫と、孫を目に入れても痛くないほどかわいがってくれる義父と、4人で穏やかで温かい毎日を過ごしています。
私に向かって「消えて」と願い続けた義母。消え去ったのは、義母のほうでした。
◇ ◇ ◇
「嫁いびり」という理不尽な行為自体、決して許されるものではありません。家族という関係において、どちらが偉い、どちらが下などといった上下関係は存在しないはずです。
相手を大切な家族として尊重し合い、思いやりを持って対等に接すること——それこそが、本来あるべき家族の姿かもしれませんね。
【取材時期:2026年6月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。