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「買うヤツいる?」新幹線の車内販売をバカにする夫婦→30分後「やっぱ買います」特大ブーメランのワケ

第1子の娘が3歳のころのことです。乗り物が大好きな娘に特別な体験をさせてあげたいと思い、3歳の誕生日に新幹線に乗って家族旅行を計画しました。娘のために最高の思い出を作りたい一心だったので、車内販売も体験したいと考えていました。ところが、旅行当日、近くの席に座っていた若い夫婦が、車内販売について大きな声で話し始めたのです。その内容に思わず驚いてしまいました。

新幹線の車内販売を笑う若い夫婦

その日、私たち家族は新幹線に乗っていました。3歳の誕生日プレゼントとして計画した初めての新幹線旅行に、娘は大興奮。窓の外を眺めたり、通り過ぎる景色を楽しんだりと終始うれしそうにしていました。私は「せっかくだから、車内販売で何か買ってあげたいな」と考えていました。

 

そのとき、近くの座席には20代前半ほどの若い夫婦と2歳くらいの女の子が座っていました。夫婦は終始大きな声で会話をしており、その内容は周囲にハッキリ聞こえるほど。

 

やがて車内販売のアナウンスが流れると、ドアの向こうから女性スタッフさんが大きなワゴンを押して登場し、乗客に声をかけながら通路を歩いてきました。

 

すると、若い夫婦はそのワゴンを見ながら、「車内販売なんて買うヤツいるの?」「高いだけじゃん!」「コンビニで買ったほうが安いのにね!」と笑いながら話し始めたのです。

 

私は思わず気まずい気持ちになりました。娘に何か買ってあげたい思いはあったものの、その場で注文するのが少し恥ずかしくなってしまったのです。ワゴンを押すスタッフさんも、無言ではありましたが困った表情を浮かべていました。

 

泣き叫ぶ女の子…まさかの展開に!?

ところが、それから30分ほど経ったころ、思わぬ展開になりました。夫婦の娘さんが、突然お菓子を欲しがって泣き始めたのです。最初は夫婦でなだめていましたが、娘さんの泣き声はどんどん大きくなるばかり。慌ててお父さんが渡したおもちゃも「いらない!」とはたき落とされ、お母さんがスマートフォンで動画を見せても泣きやむ気配はありません。

 

そこへ、別の車両から先ほどの車内販売のワゴンが戻ってきました。すると夫婦は「なんでもいいからお菓子ちょうだいよ!」と慌てて呼び止め、娘さんが欲しがるお菓子を購入したのです。

 

その後も追加でジュースやお酒、おつまみを購入するなど、気づけば車内販売を一番利用していたのはその家族でした。結局、大量の商品を購入した夫婦は無言で食べ進め、娘さんはすっかりご機嫌が戻り、ニコニコと笑顔を見せていました。私はその様子を見ながら、思わず心の中で苦笑い……。

 

その後、私たち家族も娘の楽しい経験のために車内販売のスタッフさんへ声をかけ、娘が食べたいお菓子を2つ購入しました。初めて自分の手で商品を選び、スタッフさんに伝えて受け取ったときの娘のうれしそうな笑顔は、今でも忘れられません。

 

 

もちろん、幼い子どもとの移動は予定通りにいかないことも多く、子育ての大変さは私自身よくわかります。ですが、あれほど車内販売を見下すような発言をしていたのに……と思うと、なんとも複雑な気持ちになりました。自分にとっては不要に思えるものでも、安易に否定するものではないなと実感させられます。あの日、結果的に誰よりも車内販売に助けられていたご夫婦の姿を見て、私は少しだけスカッとしたのでした。

 

 

著者:大石かずみ/30代女性。2021年生まれと2025年生まれの娘、夫の4人暮らし。作業療法士として医療現場で7年間勤務後、出産を機に退職。現在は在宅で仕事に取り組んでいる。趣味は断捨離と、カメラで家族写真を撮影すること。

イラスト:森田家

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)

 

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