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母の遺品整理で手が止まった私。初盆を前に「残す側」の不安が見えたワケ

母を亡くした年の夏、私は母の初盆を迎えました。大切な人を亡くした悲しみをかき消すように、葬儀や忌明け法要などを慌ただしくおこなってきました。初盆を迎えるころには、遺品整理やお墓の問題も浮上していました。年を重ね、自分が残された家族の立場になったことで、私なりの「終活」を具体的に考え始めました。今後のために、できる範囲で身の回りを整理しておきたいと感じた、私の終活についてお話しします。

 

遺品整理と掃除の日々

10年ほど前だったかと思います。私が子どものころに習い事で着ていた着物を、母が京都の知人に譲ったことがありました。「着物を必要とし、喜んで引き取ってくれるところに着物を渡せてよかった」と笑顔で私に話していました。

 

家族の本や洋服、そして私が桃の節句で親戚からいただいた博多人形なども、ひとまとめに整理していたのを覚えています。

 

そのときは、「何で思い出の品を整理整頓しているのだろう」と思いました。今思うと、母なりに身の回りの整理をしていたのだと思います。しかし、母は体調がすぐれなくなるにつれて、物を捨てることが難しくなっていきました。

 

母が亡くなってからしばらくの間、私は毎週のように実家に通い、母の遺品整理と掃除をしていました。片付けても、片付けても、次から次へと家族の思い出の品が出てきました。思いが詰まった遺品の整理では、涙が出て手が止まることもあり、心身共に大きな負担となりました。

 

私は今回、遺品整理の大変さを実感したことで、身の回りの物について生前整理をする「終活」を始めました。

 

手放すかどうか迷う物は、写真を撮り、「ありがとう」と言って“さよなら”しています。できるうちに少しずつ進めておかないと、体が思うように動かなくなったときには、物を手放すことが難しくなってしまうかもしれません。

 

生前の母の姿を思い出し、そう思ったのです。

 

お墓の管理と今後の不安も…

今後のお墓の管理も、私の悩みの一つです。実家のお墓には先祖代々の親族が埋葬されています。しかし、私以降はお墓を継ぐ者がいないので、先々のことを考えると、永代供養(遺族などに代わって、寺院や霊園が遺骨の管理や供養を行う供養方法)についても検討しなければなりません。

 

また、実家のお墓は山の中腹にあり、歩いて坂を上り下りします。年齢のことを考えると、「いつまでお墓に足を向けることができるのだろうか」と不安を感じます。

 

ゆくゆくは墓じまい(現在のお墓から遺骨を移し、墓石の撤去や墓所の返還などをおこなうこと)をして、永代供養にするかもしれませんが、それに伴う費用の問題も出てきます。

 

また私自身、自分の葬儀にかかる費用だけは、残される家族の負担にならないように、できるだけやりくりしておきたいと思っています。

 

母の葬儀後に親族で集合写真を撮影したのですが、全員、生気のない表情で写っていました。大切な人を亡くして、心身共に疲れ果てています。そんなときに、葬儀やお墓にかかる費用の悩みまで重なると、想像以上に大きな負担になると感じたからです。

 

私の代で、できる範囲でお墓の供養を済ませておき、残された家族に心身の負担や金銭的な負担ができるだけかからない葬儀にしてほしいと思っています。お墓に関する「終活」もしておきたいと思いました。

 

 

いざというときの「終活ノート」も

残される家族のために…母の初盆を機に始めた「私の終活」【体験談】

 

私の暮らす地域には、初盆にお墓へ提灯(ちょうちん)を供え、花火や爆竹を鳴らしながら精霊船を送る伝統行事があります。

 

初盆に用意する物などを私が教えてもらう前に、母は病に倒れてしまいました。私は姑や親戚、そしてご近所の方にいろいろと教えてもらいながら、どうにか初盆の準備をしました。

 

初盆に用意する提灯だけでも、お迎え提灯・仏壇の前に置く行灯・送り提灯・お墓の提灯があります。また、精霊船を用意し、お盆に送り出し、翌日には後片付けもします。その他にも、初盆に向けてお坊さんと連絡を取ったり食事の手配をしたり、準備しなければならないことがたくさんあります。

 

私は、残された家族が故人を送るときに困らないよう、初盆では何を準備するのか、親族などにどのように連絡するのかなどを、「終活ノート」のような形で少しずつ書き留めておこうと思いました。

 

母の初盆では、わが子と一緒に提灯を組み立てました。いつか「こうするんだったな」と初盆の風景を思い出してくれると良いなと思いながら。

 

まとめ

母の初盆をきっかけに、私は身の回りを整理する「終活」を少しずつ始めました。また、お墓や仏事など、準備に手間がかかることについて、残された家族が迷わず動けるように、「終活ノート」にまとめておきたいと思っています。

 

お墓や供養のことは、私ひとりだけで決められる問題ではありません。母の初盆を通して、家族そろって故人を懐かしみながら、今後のことを少しずつ話していけたらと思いました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※AI生成画像を使用しています

 

著者:榎本 むつみ/50代女性・会社員。マスコミで働いていた両親に似て、仕事に真っ黒になるきらいがある。衛生管理者の資格所持者。仕事と健康の両立を図ろうと奮闘する一児の母。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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