アルバムから次々飛び出す思い出
リビングでくつろいでいると、彼のお父さんが一冊のアルバムを取り出しました。
「せっかくだから、小さいころの写真を見ていってよ」
そう言ってページをめくると、彼の赤ちゃんのころや、幼稚園時代の写真が次々と出てきました。最初は「かわいいですね」と微笑ましく見ていたのですが、お父さんの話はそれだけでは終わりません。
「隣で手をつないでいる女の子は、初恋の相手でね」
「学生時代はやんちゃで、先生に何度も呼び出されていたんだよ」
さらには、子どものころの失敗談や、家族しか知らないようなプライベートなエピソードまで飛び出します。普段は真面目で落ち着いた彼からは想像もできないエピソードばかりで、私は思わず「そんなことまで話しちゃうんですか!?」と驚いてしまいました。
隣に座っていた彼も「もうその話はいいって」と照れ笑いを浮かべていました。
初対面だった私は、どこまで笑っていいのか戸惑いながらも、彼の新しい一面を知ることができ、自然と緊張もほぐれていきました。
◇ ◇ ◇ ◇
当時は少し気まずさもありましたが、今振り返ると、お父さんなりに私を温かく迎えようとしてくれていたのだと感じています。
家族との距離感に驚くこともありましたが、相手の気持ちを受け止めながら少しずつ関係を築いていくことの大切さを実感した出来事です。
著者:望月遥/20代女性。在宅中心の生活で、趣味はドラマ鑑賞。日常の出来事を書くのが好きです。
イラスト:こまつもえか
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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