こんにちは! 産婦人科医の髙橋怜奈です。
さて、2話目では、職場で「Happy Cup」(月経カップ)の取り外しに大奮闘し、なんとか再挿入ができたところまでお話できました。
ガーン…!経血がついていた
そのあと、私は朝9時から12時くらいまで外来業務でした。外来中、なんかモゾモゾお尻を動かすと、なんとなく違和感……。入れ方がおかしかったかなぁ。
無事、午前中の外来を終え、トイレに。
おりものシートを見ると、経血が……!
ガーーーン!!!
もしかして量が多くて漏れちゃったのかなぁ……。
でも私はピルユーザーだから量は少ないのに……。
再度月経カップを取り外そうと指を入れると、すでにシリコンが曲がっていて、ちゃんと入っていなかったのです。(ちなみに、この時点で取り出すのにちょっとだけ慣れてきた!)
カップにはほとんど経血は溜まっておらず。やはり違和感があったのも、きちんと挿入できていなかったからだと納得。
そのあと、また再挿入。(ここでもまた慣れてきている!人の学習能力と慣れ、すごい!)
腟は腟口に痛覚があるので、違和感を感じないように今度は奥に入れてみました。そして、ちゃんと指をカップにそわせて、カップが折れていないことを確認しました。
でも、ちゃんとカップが開いているかどうか確認するの、初めは難しいと思います。
「これって開いてるのかなぁ……?」っていう感じです。でも慣れると、わかってくると思います。
トイレから出て歩いて見ると、違和感なし!わーい!
その後は、トイレに行っても経血がついていることもなく、勤務終了しました。
月経カップを着用して激しいスポーツをしてみた結果…?!
で、肝心のボクシング。
「動いて違和感があったり、血液が出たら困るなぁ……」と思っていたのですが…。
(写真)試合をする高橋怜奈医師
ボクシングで激しい動きをしても違和感ゼロ!
終了後も血液の漏れゼロ!
産婦人科医でボクサーでよかったです(笑)!
これで、月経カップは激しいスポーツをするアスリートにもおすすめできます。特に水泳選手の強い味方になるのではないかと思います。
今までは、どうしても必要な時はタンポンなどで対応していたと思うのですが、タンポンのTSS(トキシックショック症候群)の危険性や、あのタンポンの紐が汚くなりがちなことを考えると、月経カップの方がよいでしょう。
物理的にも、きちんと挿入できれば月経カップの方が密閉性も高く、量が極端に多くなければ漏れる心配も少なそうです。
あと、Twitterのコメントの中に、お子さんのいるママさんたちから「子どもと一緒にお風呂に入るときによさそう」というコメントがいくつかありました。安心して一緒にお風呂にも入れますね♪
たくさんの可能性がある月経カップに期待です!
次回は「月経カップの着脱ダイジェスト!ここがポイント!」です。お楽しみに!(続く)