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「流産」と説明された後も続く出血。突然の腹痛で救急搬送され知った現実とは【医師解説あり】

不妊治療を経て妊娠がわかったものの、その後、出血が続くように。流産の影響だと思っていた矢先、突然の激しい腹痛に襲われ、思いも寄らない事態が判明しました。【医師解説あり】

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師早川 潤先生
産婦人科 | 早川クリニック 院長

産婦人科専門医。大阪大院医学博士。大阪・心斎橋で70年以上続く早川クリニックの院長として、思春期から更年期以降まで、幅広い世代の女性の健康を支えている。医師同士の相互評価により選ばれる「Best Doctors of Japan」にも選出。専門性に基づいた、丁寧でやさしい診療を大切にしている。HP:https://hayakawa-clinic.jp/
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初期流産と続く出血

不妊治療がなかなかうまくいかず、体外受精にステップアップしたときのお話です。医師からは、2つ移植した胚(受精卵が分割して発育したもの)のうち、1つが着床しましたが、もう1つについては「確認できません」と説明を受けました。

 

しかし着床して1週間ほどで、出血や血の塊が出てきました。医師からは、初期流産と説明されました。受け止めきれないまま、残念な気持ちと悲しさを抱えていました。

 

その後も1カ月以上、少量の出血が続いていました。私は流産の影響だと思い込み、時間がたてば落ち着くのではないかと考えていました。

 

確認できなかったもう1つの胚

ところが、ある日突然の激しい腹痛に襲われ救急搬送されました。検査の結果、確認できていなかったもう1つの胚が右の卵管に着床し、成長していたことがわかりました。つまり、2つ移植した胚のうち、1つは子宮内で流産し、もう1つは卵管で妊娠が続いていたのです。これは、子宮内の妊娠と異所性妊娠が同時に起こる「子宮内外同時妊娠」と考えられる状態でした。

 

右の卵管はすでに破裂しており、おなかの中には700ml以上の血液がたまっていました。腹腔鏡による緊急手術がおこなわれ、手術は無事に終わりました。

 

 

まとめ

命が助かったことは本当にありがたいことです。それでも、素直に喜べない自分がいました。流産の悲しみと、突然知らされた現実が重なり、気持ちの整理には時間が必要だと感じています。

 

医師による解説:不妊治療後の出血や腹痛に注意

不妊治療後の妊娠では、流産だけでなく異所性妊娠などが隠れていることもあります。

 

妊娠初期の出血

妊娠初期の出血は必ずしも珍しいものではありませんが、流産や異所性妊娠などのサインである場合もあります。少量でも出血が続く、腹痛を伴う、これまでより増えてくる場合は、自己判断せず医療機関に相談することが大切です。

 

強い腹痛は要注意

異所性妊娠では、受精卵が卵管など子宮内腔以外の場所に着床します。進行すると卵管破裂や腹腔内出血を起こし、強い腹痛や貧血症状(めまい、ふらつきなど)につながることがあります。

 

治療後も経過確認を

体外受精後は、まれではあるものの、子宮内妊娠と異所性妊娠が同時に起こる子宮内外同時妊娠が見られることがあります。そのため、妊娠判定後も、超音波検査などで妊娠の場所や経過を慎重に確認することが重要です。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:早川 潤先生(早川クリニック 院長)

著者:おながみゆき/40代女性・主婦

イラスト:藤まる

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)

 

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