「もしかして、店の経営がうまくいっていないとか?」——。トモルが経営する美容サロンの資金難が頭をもたげたそのとき、夫不在の自宅に義母がアポなし訪問。
義母は身勝手にも「離婚してもあなたが仕事に集中できるよう、ルイは私が責任持って育てるから!」と息子のルイを引き取ることを提案してきました。緋沙未が「勝手に引き取るとか決めないでください!」と拒否すると、義母から思いもよらない衝撃の一句が飛び出します。
「こんなに何度も浮気されているのに、ずいぶん我慢強いのねえ」——。
トモルの度重なる不倫を知った緋沙未がショックを受けていると、そこに息子が帰宅。義母は「今日からおばあちゃんちで暮らしましょー」と猫なで声で誘いますが、ルイはなびきません。
「ママと暮らす!」孫から拒否された義母は冷や汗をかきながら…




















孫から同居を断られた義母は「トモルが養育費を払わないといけなくなるじゃない!」と冷や汗をかき、さらにトモルの経営難を打ち明けると「あなたも嫁として、トモルにお金の援助をしてちょーだい!」——。
緋沙未はあまりに身勝手な義母の提案を笑顔で断り、「ボクはママと暮らす!」と宣言した息子との生活を守るため、理不尽を繰り返すトモルや義母に負けない決意を固めたのでした。
「トモルが養育費を払わないといけなくなるじゃない!」と慌て始めた義母。緋沙未へ毎月お金を支払いたくない一心で、「自分たちで引き取れば安上がりに済む」と考えていたのかもしれません。
しかし、孫を引き取って育てるということは、当然、自分たちが育児にかかる費用を直接負担することになります。緋沙未への支払いを免れたとしても、結局トモル側の経済的負担が軽くなるわけではないのです。
さらに義母は緋沙未に対し、トモルへの経済的な援助まで求めましたが、緋沙未はきっぱりと断りました。
「孫よりも子どものほうが大事なのよ!」という義母の言葉の裏には、息子であるトモルへの愛情があるのでしょう。そして、緋沙未が冷静な対応ができたのもまた、わが子への愛情ゆえ。ルイくんという守るべき存在が明確だからこそ、義母に毅然と立ち向かい、「ママ、ルイのためにも頑張るね!」と決意を固められたのではないでしょうか。
もちろん、愛情のかたちは十人十色です。しかし、義母のように過ちを放置して甘やかすばかりでは、本当の意味でわが子を守ることはできません。大切なわが子に正しい道を示してあげるためにも、親自身がしっかりと道徳観を持って向き合っていきたいものですね。
紙屋束実