社長からいただいたご祝儀
結婚式が無事に終わり、翌日、夫と一緒にご祝儀袋を確認していたときのことです。中身の入っていないご祝儀袋が1つあり、名前を確認すると、そこには社長の名前が書かれていたのです。
「えっ、本当に入っていない……?」
何度も夫と確認しましたが、やはり中身は空っぽでした。
しかし、「さすがに社長本人には言えないよね」という話に。どうしたらいいのかわからず、会社の総務を担当していた年配の女性にこっそり相談してみることにしました。
事情を説明すると、その方は驚いた様子で、「それは困ったわね。私から社長に確認してみるから、ご祝儀袋を預からせてもらえる?」と言いました。
後日、その方から「社長には私から伝えておいたわ。こちらを預かっているので、受け取ってね」と封筒を渡されました。中には、数万円分の商品券が入っていました。
現金ではなく商品券だったことには少し驚きましたが、社長なりに改めてお祝いの気持ちを示してくださったのだと思い、ありがたく受け取りました。立場のある方でも思わぬミスをすることがあるのだと驚き、3児の母になった今でも忘れられない出来事です。
社長は忙しい方ですし、わざとではなく単純な入れ忘れだったのだと思います。ただ、ご祝儀やご香典は相手との大切なやり取りだからこそ、渡す前にしっかり確認することの大切さを改めて学びました。私自身も同じ失敗をしないよう、今ではお金を渡す前に何度も確認するようにしています。
著者:柚木彩/40代女性/2012年生まれの長女、2015年生まれの次女、2017年生まれの長男と夫と5人暮らし。子育てに奮闘しながら、ライティングの勉強中。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)