つきまとい被害に遭っていた女性・ゆうきを助けたことをきっかけに、圭太は凪に隠れて彼女と連絡を取り合うように。既婚であることは伏せたまま、やり取りのたびに心を弾ませる日々。一方の凪は、家事も育児も担ってくれるはずの夫にひとり娘を任せられない夜が続き、「いいよね、圭太は」とこらえていた思いをこぼしてしまいます。
すれ違ったまま会話が途切れたあと、スマホを見つめて笑みを浮かべる圭太。その横顔に、凪は結婚以来初めて圭太を遠くに感じたのでした。
前回、凪が土曜日の外出を伝えると、圭太は同じ日の夜に飲み会があると返します。開始が9時からだと聞いた凪は小さな引っかかりを覚えましたが、圭太は仕事の人もいるからだと説明しました。
当日、久しぶりに友人と過ごした昼食の席では、マイホームや保育園の話題から圭太の最近の言動が頭をよぎります。飲み会で泊まってくるかもねと冗談まじりに笑われても、凪は「ない!ない!圭太に限って」と否定しましたが、心は揺れたままでした。
帰宅すると、いつになくおしゃれをして出かける支度をしている圭太。「終わったらすぐ帰る」と言い残して家を出た夫を見送りながら、凪の胸騒ぎは収まりません。そしてその夜、圭太はゆうきと落ち合っていたのでした。
圭太の帰りを待ちながら眠れずにいた凪は、玄関の音を聞いた瞬間、ベッドから跳ね起きます。寂しさをぶつけて、娘がぐっすり眠っているからと「今日……どうかな?」と誘ってみました。すると圭太は……。
思い切って夫を誘ってみた結果
娘を寝かしつけた布団の中で、凪は帰りの遅い圭太のことを考えていました。おしゃれをして出かけた圭太の姿を思い返すうち、「今夜の圭太はいつもと違う気がする」という思いが消えません。「圭太を信じなきゃ」と自分に言い聞かせるほど、胸のざわつきはかえって大きくなっていったようです。
玄関の音を聞いた瞬間、凪はベッドから跳ね起きます。その裏側で、2人で歩いた夜道を「楽しかったよ」「私も青春って感じでした」とスマホでやり取りする圭太とゆうき。
「おかえり」と声をかけると、圭太は驚いた表情を見せます。眠れなかったと伝え、背中から抱きついた凪は「寂しかった……」と本音をこぼしました。そして、娘はぐっすり眠っているからと、「今日……どうかな?」と思い切って誘います。しかし圭太は「何言ってんだよ、急に」と笑って流し、「汗かいたからシャワー浴びてくるわ」と背を向けてしまいました。
強く拒まれたように感じた凪の不安は、この夜を境に膨らんでいくのでした。
◇ ◇ ◇
一番身近なはずのパートナーだからこそ、小さな違和感が大きな不安に変わっていく。その苦しさに覚えのある方は少なくないのではないでしょうか。勇気を出して手を伸ばしたのに受け止めてもらえなかったとき、その痛みはいっそう深くなりますよね。相手を信じたい気持ちがあっても、心に生まれた違和感を無理に打ち消さず、現状と向き合う。そんな強さも必要なのかもしれませんね。
おーちゃん