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「ひもじいの?w」双子のために社食を持ち帰る同期を笑う先輩→毎日お弁当を作り続けた数カ月後…!?

僕は営業部で働いています。ある日、社員食堂でお弁当を食べようとしていたところ、部署の違う同期のA子さんを数年ぶりに見かけて……。

久しぶりに会った同期は…

僕が社員食堂で自作のお弁当を広げようとしたとき、少し離れた場所に見覚えのある女性がいました。同期のA子さんです。配属先が違うため、入社直後からほとんど話す機会がなく、顔を見るのも数年ぶりでした。

 

以前は明るく穏やかな印象でしたが、その日は疲れたような表情を浮かべていました。そして、社食のおかずを保存容器に詰めていたのです。そんなA子さんを、先輩たちがからかっていました。

 

「家、大変なのね(笑)」「ひもじいの?」「かわいそう~」

 

彼女は、「福利厚生の一環で、社食は1日1食無料なんです。食べずに持ち帰ることも認められていて……双子の妹たちがおなかを空かせて待っているので」と、申し訳なさそうに説明しています。僕はそれを見て、自然と声をかけていました。

 

「お久しぶりです。僕、節約のためにお弁当を作っているんですけど、今日は多く作りすぎてしまって。よかったら一緒に食べませんか?」

 

最初は遠慮していたA子さんでしたが、僕が昔と変わらない調子で笑いかけると、「……では、お言葉に甘えてもいいでしょうか?」と言ってくれました。

 

この日のランチをきっかけに、僕たちは少しずつ距離を縮めていったのです。

 

A子さんが抱えていた事情

そしてある休日、A子さんと双子の妹たちを僕の家に招き、手料理を振る舞いました。普段は静かな僕の部屋に、楽しそうな笑い声が広がります。

 

食事をしながら、A子さんは入院中の父親のことや、母親を亡くしてからひとりで家計と家事を支えていることを話してくれました。平日は買い物や料理をする余裕もなく、社食を妹たちのために持ち帰っているのだとか。

 

「正直、お金のこともありますが、いろいろと手いっぱいで……」

 

そう話すA子さんを見て、僕は彼女の力になりたいと思いました。そして「よければ僕がみんなの分のお弁当を作って、会社でA子さんに渡しましょうか? 料理が大好きなので、ぜひやりたいです!」と提案したのです。

 

A子さんは遠慮がちでしたが、双子の妹たちは「また作ってくれるの!?」とうれしそう。僕が「だって、いつも多く作りすぎちゃうんです。残すのももったいないし、遠慮せずにもらってくださいよ」と明るく念を押すと、A子さんはようやく心からの笑顔を見せてくれました。

 

少しずつ取り戻した笑顔

その後、A子さんの表情には、少しずつ明るさが戻っていきました。以前より食事をしっかり取れるようになり、とても健康的に見えます。

 

もともとA子さんは、冷静で丁寧な仕事をする人でした。そして、黙々とデータを集め、説得力のある資料を作る姿が評価されるようになると、周囲の見る目が変わっていきました。以前は彼女をからかっていた先輩たちも、堂々と意見を述べるA子さんを前に、何も言えなくなっていったのです。

 

僕も、つらい状況でも仕事を投げ出さず、家族を守ろうとする彼女を心から尊敬するようになりました。気づけば、社内でA子さんの姿を見かけるたびに目で追うようになっていったのです。

 

実力が認められ、大きな転機が

さらに数カ月後、僕も関わる大きな案件でA子さんの企画が高く評価され、僕たちは中心メンバーに選ばれました。一方、人の事情を面白がり、揚げ足ばかり取っていた先輩たちは、そうした態度が周囲にも知られ、次第に信頼を失っていきました。

 

プロジェクトの打ち合わせを終えたあと、A子さんが少し照れながら口を開きました。

 

「あなたが支えてくれたおかげで、仕事も生活もよくなりました。あの……お礼をさせてください」

 

そして少し間を置き、まっすぐ僕を見つめてこう言ったのです。

 

「これからは、おいしいごはんを一緒に作りたいです。私の手料理も、食べてもらえますか?」

 

僕は胸が熱くなり、迷わず「はい」と答えました。

 

あの日、勇気を出して声をかけたことで、僕の日常も大きく変わりました。誰かを思いやる小さな行動が、2人の未来につながったのかもしれません。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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