待ち合わせ直前、突然の生理
この日はショッピングモールで買い物を楽しみ、そのあとカフェでゆっくり過ごす予定でした。前から約束していたデートを楽しみに、新しい洋服を着て家を出たのです。
待ち合わせ場所へ向かう途中、ふと下腹部に違和感を覚えました。嫌な予感がして駅のトイレへ駆け込むと、生理が始まっていたのです。予定日が近いことはわかっていましたが、「どうして今日なの……」と思わず落ち込んでしまいました。
私は生理初日に腹痛やだるさが出やすく、長時間歩くことに不安がありました。さらに、経血漏れの心配もあり、思い切りデートを楽しめる自信がありませんでした。
せっかく前から楽しみにしていたデートだからこそ、予定を変えることになれば彼にも申し訳ない――そんな気持ちを抱えながら、待ち合わせ場所へ向かったのです。
勇気を出して伝えると…
待ち合わせ場所には、すでに彼が来ていました。いつも通り笑顔で迎えてくれた彼の顔を見ると、ますます言い出しづらくなりましたが、無理をしても楽しめないと思い、私は正直に事情を話しました。
「ごめん、今日、生理になっちゃって……」
すると彼は少しも嫌な顔をせず、「謝ることじゃないよ。体調が悪いなら無理しないで」と、すぐに言ってくれたのです。その後も、「家で映画でも観よう」「温かい飲み物を買って帰ろうか」と自然に提案してくれ、予定が変わったことを残念がる様子はまったくありませんでした。
そのさりげない気づかいに、張りつめていた気持ちがふっと軽くなったのを覚えています。
予定は変わっても、心は満たされた一日
結局、その日はショッピングをやめて、家でゆっくり過ごすことにしました。ソファに並んで映画を観たり、たわいもない話をしたり。外出はできませんでしたが、穏やかな時間が流れていました。
彼は何度も「寒くない?」「おなか痛くない?」と声をかけてくれ、終始私の体調を気づかってくれました。
生理が始まったことで落ち込んでいた気持ちも、彼のやさしさに触れたことで、いつの間にか気持ちは落ち着いていました。
予定通りのデートはできませんでしたが、それ以上に彼の思いやりを感じられた、忘れられない一日になりました。
生理中は体だけでなく気持ちまで沈みがちになりますが、そんなときこそ無理をせず、相手を信頼して頼ることも大切なのだと感じた出来事です。
著者:吉川香蓮/10代女性・実体験を元に記事を書いています。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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