初めての出産の場合、出産予定日が近づくにつれて会陰切開について不安を感じる方も多いのではないでしょうか。陣痛の痛みで会陰切開は痛みを感じないって本当? 絶対に切らないといけないの? そんな思いを抱きながら、なるべくなら会陰切開を避けたいと思って妊娠中から努力していた私の体験談をご紹介します。
会陰切開を回避する方法
私はできるだけ会陰切開をしたくないと思っていました。そこで、出産前からインターネットや本などで得た情報を参考に、会陰の柔軟性を良くすると言われるケアを始めることにしました。
妊娠中期ごろから、ナプキンにオイルをなじませて会陰にあてるオイルパックに始まり、入浴中は会陰をもみほぐすようにマッサージ、お風呂上りにも会陰に円を描くようにオイルマッサージをしていました。なお、妊娠後期には陰部がむくんでいたのでこのマッサージで少し解消することができました。
出産時の陣痛の痛みは想像を絶するレベル
陣痛が来ていよいよ出産の日です。陣痛を例えるなら、生理痛のような痛みがどんどん増していき、最終的には大声で叫ぶほどの痛みに変わりました。股間も激痛が走り、陣痛が来るたび体をくねらせて苦しみました。さらにはいきむタイミングになると、いきむことで会陰どころか肛門まで裂けそうでした。
それでも、この苦しみから解放されるには赤ちゃんを産むしかなく、もう会陰が裂けようがお構いなしに、最後は力いっぱいいきんだことだけは覚えています。
会陰切開し、裂けたところも数カ所縫合
ようやく赤ちゃんの頭が見えたところで、助産師さんが医師を呼び、手際よく会陰切開がおこなわれました。陣痛と出産の痛みで、会陰部分はヒリヒリと痛みの絶頂にある状態でした。出産の最後のステージは何もかもがとにかく痛く、この期に及んではどんな痛みにも耐えるしかないのだと悟りました。出産後は、麻酔をして縫合してもらいましたが、会陰切開した場所以外にも私は数カ所が裂けていたそうです。
いくら予防をしていても切るときは切るし、裂けるときは裂けてしまうようです。あの場では覚悟を決めるしかありませんでした。ちなみに私は産後2週間くらいで会陰部の違和感は薄れ、1カ月健診のころにはほとんど気にならなくなりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト:sawawa
著者:佐藤あおい
海外在住の一児の母。主に妊娠・出産・海外子育てなどのジャンルで、自身の経験を元にライターとして活動中。