子どもが突然「でっかい毛虫が泳いでる!」
流れるプールを何周かしていたとき、近くにいた子どもが突然、大きな声で叫びました。「でっかい毛虫が泳いでる!」え、なに? 驚いて水面を見ると、たしかに黒っぽいものが、ぷかぷかと流れていきます。
その瞬間、隣にいた夫の顔からスッと血の気が引きました。さっきまで楽しそうに浮き輪に乗っていた夫が、急に無言になり、慌てたように頭へ手をやったのです。
そこで私はようやく気づきました。流れていたのは毛虫ではなく、夫にとって大切な一部であるウィッグだったのです……。
ある意味、忘れられないプールの思い出に……
夫は一瞬固まったあと、何も言わずに水の中へ潜りました。そして、流れていくウィッグを必死に追いかけ始めました。本人にとってはかなり焦る出来事だったと思います。けれど、無言で水中を進む夫と、水面を漂う“まさかのもの”の組み合わせに、私は笑ってはいけないと思いながらも、肩が震えてしまいました。
その場では、夫もかなりショックを受けていたので、私はなるべく笑わないようにしました。けれど、帰宅してしばらくたったころ、夫自身が「まさか俺より先に、ウィッグが流れるプールに流されるとはな……」とポツリ。
それからは、家族みんなで笑い話にできるようになりました。今では市民プールの話になるたびに、夫が「流れるプールだけは油断できない」と真顔で言うので、つい笑ってしまいます。
楽しいレジャーでは、思わぬハプニングが起こることもあります。本人にとっては一瞬ヒヤッとする出来事でも、あとから振り返ると家族の忘れられない思い出になるのだと感じた出来事でした。
著者:小岩 恵理/40代/小学生の女の子と未就学児の男の子を育てる母。毎日にぎやかで、てんやわんやしながら楽しく暮らしています。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています