「けがはどうだった? 大したことなかっただろ?」
反省の色がまったく見えない父親に、ますます怒りがわいてくる聖也さん。さらに父親は、由美さんの姿が見えないと気づくと「嫁のくせに、先に帰ったのか」と不満を口にします。
「あんたに会いたくないんだよ。わからないか?」
聖也さんの言葉に父親は憤慨しましたが、しかしそれ以上に聖也さんは熱くなっていました。父親の肩をがしっとつかみ、怒りをあらわにします。
「俺、あんたにめちゃくちゃ怒っているんだよ」
保身に走り、逆ギレする父








聖也さんたちの忠告に耳を貸さず、娘の椅子のベルトを留めなかった父親に、聖也さんは怒りをぶつけます。
「落ちたあと、保身に走ったアンタが1番許せないんだ」
「病院で診てもらうまでの時間……どれだけ怖かったか、アンタも親ならわからないか?」
父親のせいで娘が危ない目にあったのに、自分は悪くないと言い訳をして保身に走ったことが許せない──
その思いを、聖也さんははっきりと父親に伝えました。すると父親は……。
「いや、大げさだろ」
「無駄に騒ぎ立てるから心臓バクバクして寿命が縮まったわ」
「勘弁してくれよ」
聖也さんは、これだけ「何に怒っているか」を具体的に伝えても、娘に起こった事故のことも、聖也さんたちの気持ちも軽視し続ける父親の態度に、絶句したのでした。
◇ ◇ ◇
自分の非を認めず「大げさだろ」と言い放つ父親の姿には、思わず呆れてしまいますよね。しかし、どれだけていねいに伝えても、相手が聞く耳を持たない場合、言葉だけで理解してもらうことには限界があることも事実です。
そのような相手に対しては、「子どもの安全を守るためにできることを、自分たちで徹底する」という方向に意識を切り替えることが大切なのかもしれません。もちろん、相手が理解して変わってくれることが一番望ましいですが、それが難しい場合は、自分たちが子どもをどう守るかに集中することが、長い目で見て自分たちのためにもなるのかもしれませんね。
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ミント