義母から身に覚えのないメッセージが届く
ある日、義母から「息子が会社を立ち上げたみたいね! おめでとう!」「あなたは社長夫人ってことね~」と連絡が届きました。
このとき、私は夫から何も聞いておらず、義母のメッセージにビックリ。義母に何も知らないことを説明し、夫から何を聞いているのか確認すると、夫は少し前に義実家にやってきて「会社を辞めて、友だちと会社を立ち上げた」とすごくうれしそうに語っていたそうです。
会社を辞めたことも、起業したこともまったく知らなかった私はとにかく衝撃でした。
ただ、実は気になっていたことがあったのです。
多額のお金が引き出されていた
それは、家計の口座からここ数カ月で大金が引き出されていたことです。引き落としたのは夫で、夫は「仕事の立替」だと言っていました。しかし、もしかしたらこれは「会社の立ち上げ資金」だったのでは――?
何か理由があるにしても、ひと言ぐらい相談してくれても良かったのに……。
このことを伝えると、義母も困惑していました。
夫に「一体どういうこと?」聞くと…
帰宅した夫に話を聞くと、夫は「隠していたわけじゃない……」とゴニョゴニョ。退職したこと、起業したことについては、私に反対されるのが嫌で、仕事が軌道に乗るまで話さないつもりだったようです。さらに問い詰めると、夫は家計の口座から引き出したお金を、会社の立ち上げ資金に使ったことも認めました。夫婦なのですから、夫婦の今後に関わることは相談してほしかったです。
その後の話し合いでは、夫がどんなことを考え、どんな会社を立ち上げたのか尋ねたのですが、夫は何も語ろうとしませんでした。というより、具体的な事業の話になると歯切れが悪くなることから、実際は何も考えていないように思えました。
夫は、ただただ会社を設立して、「名ばかり社長」になっただけだったのです。
「一体、何がしたいの?」
そう問いかけると、夫は「社長になるのが男の夢だから」と言ったのです。
夫「離婚しよう」→衝撃の事実が明るみに
夫の発言があまりに衝撃的で、その後もモヤモヤとした日々が続きました。夫がどこで、どのような仕事をしているのかわからないまま、朝、夫を送り出し、自分も仕事へ行く……。自宅での会話も次第に少なくなり、夫婦関係はすっかりギクシャクしていました。
唯一の救いは、義母が私を心配し、何度も連絡をくれたことです。
そんなある日、夫から突然、「俺のことを応援できないなら、離婚しよう」と告げられました。
家族に相談せず仕事を辞め、家計のお金を使って起業したにもかかわらず、責任を私に押しつけるような夫の口ぶりに、私は言葉を失いました。
その後、離婚について話し合っていたころ、義母から「あなたに伝えておかなければならないことがある」と連絡がありました。
義母によると、夫が会社を立ち上げた相手は、単なる友人ではなく、夫が以前から関係を持っていた女性だったそうです。夫が義実家を訪れた際、義母が離婚を切り出した理由を問い詰めると、夫自身がその事実を認めたとのことでした。
夫はその女性と仕事だけでなく、今後の生活も共にしたいと考えていたようです。そのため、私が起業に反対したことを理由に離婚を持ち出し、自分の都合のいいように話を進めようとしていたのでした。
その後…
真実を知った私は大きなショックを受けましたが、夫への未練はきれいになくなりました。家計から無断でお金を持ち出したことも含めて話し合い、お金を返してもらうことで話がまとまり、私たちは離婚することになったのです。
離婚後、元夫や会社がどうなったのかは知りません。その一方、元義母とは今でも連絡を取り合っていて、時々、2人で食事をするほど、友人関係のように仲良くさせてもらっています。最後まで私を気づかってくれた元義母には、今でも感謝しています。
イラスト:わかまつまい子
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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