深夜に届いたSOS…駆けつけられなかったワケ
深夜帯に4件のSOSが入りました。
— 育児119 【 公式 】 (@ikuji119) June 21, 2026
そのうちの1件。
お電話の向こうで、ママは大号泣。
赤ちゃんも大泣きしていました。
きっと、夜泣きで何時間も眠れず、もう心も体も限界で、それでも最後の力を振り絞って、育児119にお電話くださったのだと思います。…
『育児119』の投稿によると、ある日の深夜2時、ママからSOSが寄せられたそうです。電話の向こうでママは泣きじゃくり、赤ちゃんも激しく泣いていたといいます。
夜泣きなどで何時間も眠れず、心も体も限界を迎えるなか、最後の力を振り絞ってかけてきた電話だったのではないか——。投稿からは、その切迫した状況が伝わってきます。
『育児119』もすぐにスタッフを派遣し、親子を助けたいと考えていたそうです。しかし、実際にはすぐ駆けつけることができませんでした。利用者の本人確認を含む登録が、まだ完了していなかったからです。
助けを求める人がいる。助けに行けるスタッフもいる。それでも、安全のために必要な手続きを省くことはできない——。
「助けたいのに、助けられない」
投稿には、サービスを運営する側の苦しい葛藤がにじんでいました。
なぜ「先に」なのか
「それほど切迫した状態なら、登録は後回しにして助けに行けないの?」そう感じる人もいるかもしれません。
しかし、利用者の自宅を訪問し、子どもを預かったり育児を支援したりするサービスでは、事前に確認しておかなければならない情報があります。
依頼した人の本人確認だけでなく、訪問先の住所、子どもの年齢や健康状態、アレルギー、緊急連絡先などを把握することは、子どもや保護者、訪問するスタッフの安全を守るために欠かせないことです。
ベビーシッターや一時預かり、ファミリー・サポート・センター、病児・病後児保育、産後ケア、自治体の育児支援なども、サービスによっては初回利用前の登録や面談、書類の提出が必要です。
これらは『育児119』のように、深夜の切迫した状況で駆けつけてもらうサービスに限った話ではありません。いざ利用したいと思ってから手続きを始めると、登録完了までに数日かかったり、事前説明会への参加や医療機関での書類作成が必要だったりして、すぐには利用できないことがあります。
そんな中でも『育児119』の登録は2〜3分ほどでできるそうです。それでも、子どもが泣き続け、自分も涙が止まらないような緊急時には、冷静に文字を読み、必要事項を入力することさえ難しくなるかもしれません。
「短時間でできるから、必要になったときでいい」と思いがちですが、緊急時に利用するサービスだからこそ、その数分が大きな壁になってしまうこともあるでしょう。だからこそ、余裕のあるときに準備しておく必要があるのです。
「私は大丈夫」と思える今のうちに……
『育児119』によるXの投稿には「今すぐ使う予定がなくても、気持ちに少し余裕がある時に、先に登録だけ済ませておいていただけると、いざという時にすぐご依頼いただけます」と書かれていました。
「私は大丈夫」と思っている人も、まずは、自分が住んでいる地域で利用できる支援サービスを調べてみるといいのではないでしょうか。ベビーシッターや訪問型の育児支援、一時預かり、ファミリー・サポート・センター、病児保育、産後ケア、家事・育児ヘルパーなど、利用できるサービスは自治体や地域によって異なります。
登録できるサービスは、事前に手続きを済ませておくと安心です。もちろん、登録したからといって必ず利用しなければならないわけではありません。
けれども、登録してあるというそれだけで、本当に苦しくなったときの自分と子どもを守る“お守り”になるのではないでしょうか。
産後に心も体もしんどくなってしまうのは、決して頑張りが足りないからでも、自分が悪いわけでもありません。急激な環境の変化や寝不足、ホルモンバランスの乱れなど、誰の身にも起こる当たり前のことです。
「これくらいで周りに頼っちゃダメだ」「自分ががんばらなきゃ」と、支援サービスを利用することに後ろめたさを感じる必要はまったくありません。
育児とは、本来たくさんの大人の手で子どもを育んでいくものです。
「助けて」と言える選択肢をいくつか持っておくこと、そして時にはプロや周りの力を借りることは、ママやパパだけでなく、赤ちゃんが笑顔で過ごすためにも大切なこと。一人で抱え込まず、社会の力を上手に借りながら、みんなで一緒に子育てができるといいですね。
※育児119とは、「日本から孤独な育児をなくす」ことを掲げる、駆けつけ型の子育て支援サービス。0歳から12歳までの子どもを育てる家庭を対象に、スタッフが自宅などへ訪問し、保育や寝かしつけ、育児相談などをおこなっています。
※AI生成画像を使用しています