両親から赤ちゃんへの最初のプレゼントといえば、赤ちゃんの名前です。いわゆるキラキラネームや、あまり縁起の良くない漢字の使い方で名前を付けてしまうと、こちらが意図しなくても世間から後ろ指をさされたり、大きくなった子どもが気にしてしまうことも。そうならないためにも、名付けで気を付けたいことをご紹介します。
漢字の持つ意味と組み合わせを調べよう
まず、子どもの名前に漢字を使用する場合、漢字が持つ意味を調べましょう。漢字はひと文字とはいえ、さまざまな意味が含まれていますから、使いたい漢字があまり良い意味でないなら避けたほうが良いでしょう。わが子が成長して、漢字の意味があまり良くないと知ったら、ショックを受けてしまうかもしれません。
また、組み合わせによってはひと文字とは違う意味になる漢字も。例えば海月や心太。どの漢字も名前にも使われることが多い人気の漢字ですが、熟語になるとそれぞれ“クラゲ”、“ところてん”と読む漢字です。名前を考える際には、一度辞書で調べることを忘れないでくださいね。
親の自己満足?!難解な漢字や当て字
子どもの名前は、他の子とかぶらないように「個性的なものにしたい!」というご両親もいらっしゃるでしょう。小学校の低学年までは、ひらがなで書くことが多い漢字の名前も、学年が上がれば名前を漢字で書くようになっていきます。その時に、自分の名前が難解な漢字すぎて、他の人には読めないというのはちょっと悲しくなってしまいますよね。
また、難しい漢字は、子どもが自分の名前を書くときに、難しくて手間がかかるということもあるかもしれません。例えば、学校のテストの時に、名前を書く時間が長くなってしまうと、ちょっと面倒になってしまうことも。自分の名前を漢字で書けるようになっても、書きたくないと思わせてしまうのは親子にとってはツライこと。普段あまりに目にすることのないような難解な漢字を使うのは、避けたほうが無難かもしれません。また、”海”と書いて”マリン”と読むなど、その漢字の意味を外国語読みにするような名前も、周りが困惑してしまうこともあるかもしれませんよ。
キラキラネームと言われないための注意点
「キラキラネーム」と言われないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?まずは先述のように、漢字の意味を知り、熟語の意味を知ること。そして難解すぎる漢字や読めないレベルの当て字は避けることです。
それ以外にも、親の好みを押し付けすぎない、ということも大切です。例えば、アニメや漫画のキャラクターの名前が好きだからといって、あまり耳慣れない名前を付けてしまうのも一度落ち着いて考えたほうが良いかもしれません。好きなスポーツチームなどの名前も一緒で、キャラクターやチーム名が横文字の名前の場合は、無理やり当て字で名付ける可能性が高くなってしまうからです。
また、画数にこだわりすぎて漢字の意味は後回しになってしまった、ということもあります。個性を出したくて付けた名前も、場合によっては奇抜になりすぎたり、意味が後回しになってしまったりして、あとで後悔してしまう可能性があるということも忘れないようにしましょう。
子どもに贈る初めてのプレゼントである名前には、親の願いや愛情を込めたいもの。でも、その願いが逆に子どもの負担になってしまったら、それは悲しいことでもあります。名前は子どもが一生背負っていくもの。そして、両親からもらったプレゼントとして、大切にしていくものでもあります。これから生まれてくる大切なわが子に、ぜひ素敵な名前をプレゼントしてくださいね!
(TEXT:津田 玲)