急いで家に戻ると、夫は私に向かって「子どもを置いて遊びに行こうなんて、母親失格だ!」と怒鳴り散らします。さらに「子守りを押しつけたお前が悪い」と責め立てられ、私は呆れ果ててしまいました。
もう二度と夫に子守りは頼まないと心に決め、友人に事情を話して娘も一緒に結婚パーティーへ参加させてもらうことにしたのです。
娘の誕生日に放った夫のひと言
この騒動から数日後、娘の誕生日がやってきました。子守りはできなくても、さすがに誕生日は一緒に過ごすだろうと思い夫に連絡すると、なんと同級生と約束しているから帰れないと言うのです。
「なんで? 今日は娘の誕生日なのに……」
娘よりも同級生を優先する理由を尋ねた私に、夫は信じられない言葉を言い放ちました。
「だって同級生のほうが付き合い長いからさぁ〜」
パパが帰ってくるのを楽しみにして「一緒にお祝いしたい」と話していた娘。その気持ちを伝えても、最悪の返事が返ってくるだけでした。
「パパはお前の誕生日より大事な用事があるから帰らないって、娘に言っといて」
同級生と飲むほうが楽しいし、家に帰ると私たちがうるさくてつまらないと言う夫。家庭に縛られたくない、もっと自由が欲しいという夫の本心を知り、私の頭の中には「離婚」の二文字がよぎりました。
ひとまず別居を決意し、両親の体調が回復したタイミングで娘を連れて実家へ戻ることに。すると、家事をする人がいなくなって困った夫から「まだ帰ってこないのか」と連絡が入ります。
「あなたが反省するまで帰らない」と返信すると、すぐに折り返し電話がかかってきて「ワガママを言うな! いい加減にしろ!」と怒鳴られました。しかし、ワガママなのはどう考えても夫のほうです。
その後、親権や養育費などの条件についてしっかりと話し合いを進め、正式に離婚が成立。夫は私たちがいなくなった生活を「天国だ」と言っていました。
離婚後、私の誕生日に連絡してきた元夫。今さら…
ところが数年後、夫の状況は一変します。同級生たちに相次いで子どもが生まれたことで、周囲が家庭や子育てを優先するようになり、夫が遊びに誘っても誰も相手にしてくれなくなったのです。
そんな中、私の誕生日に元夫から連絡が入りました。
「誰にも祝われないのは寂しいだろう。一緒にお祝いしようか?」
上から目線でそう言われましたが、あいにく私は両親と娘に囲まれて素敵な1日を過ごす予定です。さらに「ひとりで子どもを育てるのは大変だろう」と探ってきましたが、保育園や両親のサポートもあり、困ることはありません。
むしろ勤務先には、私のことを大切に思ってくれる男性まで現れていました。
元夫は、今になって家族を大切にしなかったことを後悔している様子。ですが、それはすべて自分が蒔いた種です。私は丁重にお断りしました。
元夫の末路
離婚後も良好な関係を続けている義両親から、元夫の近況を聞く機会がありました。あんなに社交的で「付き合いの長いほうを優先する」と威張っていた元夫ですが、今では友人たちから誘われることもなくなり、家に引きこもりがちになっているそうです。
当時のおこないを悔やんでいるようですが、もう今さら遅いのです。もし次に結婚し、子どもを持つことがあれば、今度はきちんと向き合ってほしいと思います。
◇ ◇ ◇
自分の自由や友人関係ばかりを優先し、大切な家族をないがしろにしてしまった夫。今回のケースのように、一度壊れてしまった信頼関係を取り戻すのは簡単なことではありません。
家族だからこそ「当たり前」と思わず、お互いを一番に思いやる気持ちを大切にしながら関係を築いていきたいものですね。
【取材時期:2026年6月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。