「二度と連絡するな……だって?」
「その意味わかってんのか……?」
「わかってる」
顔をこわばらせ震えながら問いかける父親に、聖也さんは真剣な表情で答えました。父親は「何があっても助けないからな!」と言いますが、不注意で娘を危険な目にあわせた父親を頼ることなどあるはずもなく、聖也さんは「必要ない」とそきっぱり。母親には、自分の連絡先を父親に教えたら母親とも距離を置くと伝えました。
「これからは由美とこころと、生まれてくる子と頑張っていくよ」
「え……生まれてくる子……?」
なんと父親は2人目ができたことを知らないような反応を見せました。2人目ができたという報告は、以前きちんとしたのに……。
父親を反面教師にして…









「やだ、知らなかったの?」
「母さんは知っていたのか……!?」
「知らなかったも何も……報告してくれたじゃない……!」
父親は「聞いていない」の一点張りでしたが、聖也さんたちが報告したことは事実です。しかしそのとき、父親は自分の趣味に没頭していて、聞いていなかったのです。
「そうやって自分のことばかり考えて、いくつになっても自分自分自分……」
「俺はアンタを反面教師にして生きるよ」
「今までありがとうございました」
父親は、自分が反面教師にされるような人間だと突きつけられ、動揺を隠せません。その動揺はすぐに怒りに変わり、「好きにしろ!」「あとから泣きついてきても知らないからな!」と吐き捨て、聖也さんの絶縁宣言を受け入れたのでした。
◇ ◇ ◇
大切な家族の報告すら聞いていなかったほど自分のことしか頭にない人とは、いくら向き合っても理解し合えないこともありますよね。そのような場合、「反面教師にして生きる」という聖也さんの言葉のように、相手を変えようとするのではなく、その姿から自分はどうあるべきかを学ぶ姿勢に切り替えて、自分自身の成長につなげるほうが有意義かもしれません。
自分や大切な家族を守るために、相手と距離を置いたり、場合によっては絶縁を選んだりすることも、ひとつの方法なのかもしれません。ただ、いつか義父が自分の言動を振り返り、家族の気持ちに向き合って歩み寄ってくれるといいですね。
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ミント