父親が由美さんの第二子懐妊を知らなかったという驚愕の事実が発覚しました。
「母さんは知っていたのか……!?」
「知らなかったも何も……報告してくれたじゃない……!」
父親は「聞いていない」の一点張りでしたが、母親の証言通り、聖也さんたちはきちんと報告していました。あのとき父親は自分の趣味に没頭しており、 聖也さんたちの話に十分耳を傾けられていなかったようです。
「そうやって自分のことばかり考えて、いくつになっても自分自分自分……」
「俺はアンタを反面教師にして生きるよ」
「今までありがとうございました」
聖也さんから、自分は反面教師にされるような人間だと突きつけられた父親は、動揺したのち怒りを爆発させました。
父親との絶縁と、これからのこと















父親との絶縁を宣言した聖也さんが部屋を出ると、廊下にはこころちゃんを抱いてうずくまって泣く由美さんの姿がありました。
「今まで本当にごめん。俺、ずっと自分優先になってしまっていた」
「みんなで笑顔で暮らせるように、俺、これからも頑張って変わっていくよ」
かつては自分が気配りじょうずだと勘違いしていて、由美さんに迷惑ばかりかけ、デリカシーのない発言も多かった聖也さん。しかし、パパ友の気配りじょうずなところを真似したり、自分の父親のノンデリな部分を反面教師にしたりして、少しずつ変わってきました。
そして、聖也さんは、今までのことへの謝罪と、これからの努力についてしっかり由美さんに伝えたのです。
それからの聖也さんは目に見えて変わっていき、率先して動く、相手を思いやれる人になりました。
「あ、こころ。こっちおいで」
以前は経験がなくてぐしゃぐしゃにしてしまっていましたが、今ではこころちゃんの髪を結ぶのもお手のものです。
「聖也、ありがとう」
泣く子をあやしながらも、笑顔の由美さん。夫への心からの感謝の気持ちが、その顔にあふれていました。
◇ ◇ ◇
かつては自分が気配りじょうずだと思い込み、デリカシーのない言動を繰り返していた聖也さん。しかし、身近にいる気配りじょうずな人の行動をまねたり、反面教師から学んだりしながら、少しずつ変わっていきました。夫婦間でぎくしゃくしたとき、相手を責めるだけでなく、まず自分自身の言動を振り返り、変わろうとする姿勢を持つことが、関係を改善する大きな一歩になることもありますね。
また、変わろうとする気持ちを行動で示すだけでなく、「今までごめん」「これから変わっていく」という言葉をきちんとパートナーに伝えることも大切です。謝罪と前向きな言葉は、傷ついた関係を修復していくうえで欠かせないものではないでしょうか。
自分の周りにいる「こうなりたい」と思える人の行動を観察し、「こうはなりたくない」と思える人の姿から学ぶ姿勢を持ち続けることが、パートナーとの関係をより良くしていく近道になるのかもしれませんね。
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ミント