誰もいない部屋の窓が…
私たち4人が暮らしているのは、義母が生まれ育った都内の一軒家です。義両親は昔からこの地域で暮らしていることもあり、ご近所との付き合いも長く、「この辺は治安がいいから大丈夫」という考えを持っています。
私たち夫婦は2階の部屋で過ごすことが多く、家の中でも別々に行動している時間が少なくありません。
そんなある日、お手洗いへ向かう途中、ふと1階の部屋を見ると、窓が大きく開いたままでした。
「えっ、誰もいないのに……?」
気になって部屋をのぞいてみましたが、人影はありません。
その後も、義両親が買い物などで外出している間、誰もいないはずの部屋の窓が開け放たれたままになっていることが何度もあり……。そのたびに、私はヒヤッとしてしまいました。
空き巣被害を経験した私だからこそ…
実は私には、防犯に敏感になった理由があります。
ひとり暮らしを始めたばかりのころ、「オートロック付きだから安心」と過信している部分がありました。ところがある日、自分の不注意で玄関の鍵をかけ忘れ、空き巣被害に遭ってしまったのです。
幸い大きな被害はありませんでしたが、「少しくらい大丈夫」という油断がどれほど危険なのかを身をもって知りました。
それ以来、出かける前だけでなく、自宅にいるときも窓や鍵が気になるようになったのです。
だからこそ、誰もいない部屋の窓が開いたままになっている光景を見るたびに、「もし誰かが侵入したら……」と不安で仕方ありませんでした。
とはいえ、義両親に直接「窓を閉めてください」と言うのは気が引けますし、同居している立場で注意するのも申し訳なく感じていました。
そこである日、夫へ正直な気持ちを打ち明けることにしたのです。
夫の思いやりに救われた
私の話を聞いた夫は、すぐに理解してくれました。
「それは僕も気になるな。君からだと言いづらいだろうし、僕が話してみるよ」
そう言って、私の代わりに義両親へやんわり伝えてくれたのです。
夫は「僕が心配だから、誰もいない部屋の窓は閉めておいてほしい」と、自分の考えとして話してくれました。
すると義両親も、「そう言われてみれば危ないね」と納得してくれたようで、それ以来、窓を開けっぱなしにして別の部屋へ行くことはほとんどなくなりました。
夫が私の立場を考えて行動してくれたことが、本当にうれしかったです。
同居生活では、育ってきた環境や世代の違いから、価値観のズレを感じることがあります。でも、大切なのは我慢し続けることでも、一方的に相手を責めることでもありません。
今回の出来事を通して、一人で我慢せず、まずは夫婦で話し合うことの大切さを実感しました。これからも家族みんなが安心して暮らせるよう、お互いを思いやって過ごしていきたいです。
著者:つちやです/令和婚した夫と、義父母と4人暮らしをする30代ライター。毒親育ちの過去をもち、家族の大切さに気付かせてくれた夫との生活や、義両親との日々をつづっている。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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