「バカは嫌ね」と言われ育ったレイナ先生は、勉強で成果を出すことで優越感を得ようとしていました。しかし次第に、友人を蹴落とすことで自分の価値を証明するようになり、マナブさんから認められたことで「奥さんはバカだから」とリオさんを見下すのでした。
妻の負担を理解しない夫










小学校の提出物を忘れたリオさんに、「産後バカになった?」「よく会社で働けてるね」と厳しい言葉を浴びせるマナブさん。リオさんが、家のことを手伝ってほしいと頼んでも、「仕事の時給が違うのにコスパが悪い」と取り合おうとしません。
さらに、心の内では優秀なレイナ先生とリオさんを比較するのです。かつては愛妻家だったマナブさんの変化に、リオさんは戸惑いを感じるのでした。
家事や育児への貢献度は、収入や仕事の時給だけで測れるものではありません。また、妊娠・出産をきっかけに、物忘れや集中力の低下などを感じる「マミーブレイン」と呼ばれる現象も知られています。2024年に科学誌『Nature Neuroscience』に掲載された「Women’s neuroplasticity during gestation, childbirth and postpartum」という研究では、妊娠後期から産後早期にかけて、脳皮質の容積や厚みに変化がみられることが報告されています。日本母性内科学会も、こうした脳の変化がマミーブレインの解明につながる可能性に触れています。ただし、そのメカニズムはまだ十分に明らかになっていません。妊娠・出産によるホルモンバランスの劇的な変化や慢性的な睡眠不足なども認知機能を変化させる一因だと考えられています。
もちろん、リオさんの物忘れの原因がマミーブレインだと断定することはできません。しかし、仕事と育児、家事を抱えている相手の失敗を「バカになった」と責めるのではなく、心身の変化や負担の大きさにも目を向けたいもの。夫婦でその時々の状況を確認しながら、家事や育児の負担をどう分けるか話し合っていけるといいですね。
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ぽん子
