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「もうやめて」職場の机に残された匿名のメモ。喜ばれるはずの手作りお菓子が拒絶されたワケ

友人関係とは少し異なる、職場の人間関係。何げない言動が思わぬ誤解を招き、知らないうちに相手に不満を抱かせてしまうこともあります。今回は、職場で起きた人間関係トラブルについて、2人の女性の体験談を紹介します。

 

机に置かれていた1枚のメモ

職場の人間関係 イメージカット

 

お菓子作りは、私にとって癒やしの時間です。休日や仕事終わりにクッキーやマドレーヌを焼き、翌日、職場に持っていくこともありました。みんなが「おいしい!」「すごい!」と喜んでくれるのがうれしくて、それが私のモチベーションになっていたんです。

 

特に忙しい時期は、甘いものを食べて少しでも笑顔になってくれたらという気持ちもありました。感謝や励ましの意味も込めて、ささやかに続けていた職場でのお菓子タイム。それが思いがけない形で終わりを迎えるとは、当時は想像もしていませんでした。

 

ある日も、いつものように焼き菓子を配り終え、自分の席に戻ると、机の上に1枚のメモが置かれていました。

 

「お菓子を断るに断れないのでやめてほしい」

 

それを読んだ瞬間、血の気が引きました。まさか自分の好意が、誰かを不快にさせていたなんて。職場には仲の良い雰囲気があり、みんな喜んでくれていると思い込んでいたのです。

 

その日は、仕事どころではありませんでした。誰が書いたのかもわからず、ただ「迷惑だったのか」と思うと、涙が込み上げてきました。

 

数日たっても、心のざわつきは消えませんでした。でも冷静になって考えると、「受け取る側にも事情がある」と気付きました。食物アレルギーがあったり、ダイエット中だったり、あるいは職場の関係性から「断りづらい」と感じていたりする人もいたのかもしれません。

 

それ以来、私は「善意を押し付けない」ことを意識するようになりました。職場は友人同士の集まりではなく、あくまで仕事をする場所。少し寂しい気もしますが、職場では相手との適切な距離感が必要だと気付けたことで、自分の人との接し方を見直すきっかけになりました。

 

◇◇◇◇◇

 

良かれと思った行動が、かえって相手を困らせてしまうこともある。あのメモはショックでしたが、職場という場での人との距離感や、見えない事情への配慮の大切さを学ぶきっかけになりました。今では、自分の「善意」を押し付けないよう、相手の立場を想像することを心がけています。

 

著者:松本妙子/30代女性。2児の母。

イラスト:ゆる山まげよ

 

 

同僚の態度が急によそよそしくなった理由

職場の人間関係 イメージカット

 

ある日、同僚のAさんの態度が急によそよそしくなりました。それまでは雑談をしたり、仕事の相談をし合ったりと、自然に会話ができる関係だったAさん。だからこそ、「何か悪いことをしてしまったのかもしれない」と不安になりました。

 

職場の空気をこれ以上悪くしないように、私はいつも以上に丁寧な接し方を心がけましたが、Aさんの反応は変わりませんでした。むしろ、少しずつ距離が開いていくように感じられました。

 

数日後、上司から「最近チームの雰囲気がぎこちないけど大丈夫?」と声をかけられました。そのとき初めて、私が別の同僚に言った「最近Aさん忙しそうだよね」という何げないひと言が、回り回って「悪口」として伝わっていたことを知ったのです。

 

間に入って事情を聞いてくれた上司によると、私のひと言は「忙しすぎて態度が冷たいよね」というニュアンスでAさんに伝わってしまったとのこと。思いも寄らない形で話が広がっていたことに、私は驚きと焦りを感じました。

 

誤解をそのままにしておくことができず、私は意を決してAさんに声をかけました。「私の言葉が悪口のように伝わってしまい、申し訳ありません」と正直に伝えると、Aさんも「最近余裕がなくて、つい悪く受け取ってしまいました」と本音を話してくれました。

 

お互いの状況や気持ちを言葉にして伝え合ううちに、少しずつわだかまりは解け、関係も自然と元に戻っていきました。

 

◇◇◇◇◇

 

人間関係のトラブルは、事実そのものよりも思い込みによって大きくなってしまうことがあります。何げなく口にした言葉でも、人を介して伝わるうちに、意図とは異なる意味に受け取られてしまうことがあると実感しました。

 

今回の経験を通して、想像だけで不安を膨らませるのではなく、一歩踏み出して言葉で確かめることの大切さを学びました。これからも自分の言葉がどう届くかを想像しながら、対話を大切にしていきたいと思います。

 

著者:松本詩織/40代女性・会社員

イラスト:おーちゃん

 

まとめ

職場では、善意からの行動や何げないひと言が、相手の事情や伝わる過程によって、思わぬ負担や誤解につながることがあります。2人の体験から、表面の反応だけで決めつけず、相手の立場を想像しながら、必要なときには言葉で確かめることの大切さが見えてきました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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