自分の中の常識で叱っていた日々
子どもたちを叱るとき、私はよく「普通はこうするでしょ」と言っていました。
例えば、使った物をそのままにしていたときや、約束の時間を守れなかったとき、あいさつや返事ができていないと感じたときなどです。私の中では、それらは家庭の中だけでなく、社会に出てからも必要になる基本的なことだと思っていました。
そのため、「普通は片付けるでしょ」「普通は先に連絡するでしょ」といった言い方をすることに、特に違和感を持っていませんでした。むしろ、子どもたちが将来困らないように、親として教えているつもりでした。
娘の言葉にショックを受けた日
ところがある日、いつものように私が「普通はこうするでしょ」と言ったとき、中学3年生の娘に「うちは普通じゃないじゃん」と返されました。
その言葉を聞いた瞬間、私は何も言い返せませんでした。娘は反抗的に言ったというより、これまで感じていたことが思わず口に出たような様子でした。
私はそれまで、「普通」という言葉を使えば、子どもたちにも伝わりやすいと思っていました。でも娘にとっては、その「普通」が何を指しているのかわかりにくく、ただ責められているように感じていたのかもしれません。
自分では常識を教えているつもりでも、実際には私の価値観を一方的に押し付けていたのではないか。そう考えると、悪気はなかっただけに、かなりショックでした。
それまで当たり前のように使っていた言葉について、改めて考えさせられる出来事でした。
まとめ
今回のことで、自分の中の「普通」が、必ずしも子どもたちにとっての「普通」ではないのだと気付かされました。
「普通はこうするでしょ」と言うだけでは、何をどうしてほしいのかが十分に伝わらないこともあるのだと思います。これからは一方的に決めつけるのではなく、「こうしてくれると助かる」「なぜそうしたのか教えてほしい」と、もう少し具体的に伝えながら、子どもたちの考えにも耳を傾けていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:森永心愛/40代女性・パート
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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