おなかいっぱい食べるのが幸せな夫婦
夫は昔から、食事を終えると「もうおなかパンパン!」と満足そうに言います。私も同じタイプなので、その姿を見ると「今日もおいしく食べられたね」とうれしい気持ちになっていました。
自分が作った料理を「おいしい」とたくさん食べてもらえるのは、とてもうれしいものです。でもその一方で、翌日の家事の負担も考え、あえて少し残して翌日のおかずにしたいと思うこともありました。
特にロールキャベツのように手間のかかる料理は、キャベツをゆでて、具材を作り、一つひとつ包んで煮込むまで、とにかく時間がかかります。そのため、わが家では少し多めに作り、翌日の夕食にも楽しめるようにしていました。
4個目に手を伸ばした夫
その日も、大きめのロールキャベツをたっぷり作って食卓へ並べました。夫は「おいしい!」と言いながら、あっという間に3個を完食。
「はー、おなかいっぱい!」
そう言ったかと思うと、次の瞬間には4個目へ手を伸ばしたのです。思わず私は、「まだ食べるの?」と声をかけました。すると夫は、おなかをさすりながら「まだいける……!」と答えたのです。
もちろん、おいしいと言ってもらえるのはうれしいことです。ただ、ロールキャベツのほかにも副菜や汁物もあります。しかも、残りは翌日のおかずにする予定でした。
「もう十分食べたでしょ?残りは明日にしない?」
そう伝えると、夫は不思議そうな顔で言いました。
「でも、残したらもったいないじゃん」
以前、私が食材を使い切れずに傷ませてしまったことがあったため、夫なりに気をつかってくれたのかもしれません。それでも、このロールキャベツは作ったばかり。冷蔵保存すれば問題ないと思っていました。
そこで私は、時間をかけて作った料理だからこそ、一度で食べ切るのではなく、少し残して翌日も楽しみたいことを伝えました。夫は少し驚いたようでしたが、「そういう考え方もあるんだね」と納得してくれ、その日は4個目ではなく副菜を食べていました。
それ以来、翌日に残したい分は、最初から別皿に取り分けて冷蔵庫へ入れておくようになりました。そうすることで、夫も気兼ねなく食べられますし、私も翌日のおかずを心配せずに済みます。小さな価値観の違いも、お互いに伝え合い、少し工夫するだけで解決できるのだと実感しました。
著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子を持つ母。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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