牛丼のテイクアウトで食中毒は起こる?

これまで大手牛丼チェーンで全国規模のニュースになるような大規模な事例はほとんどありません。
ただ、飲食店のテイクアウトや出前による食中毒事例は毎年のように報告されています。
出来立てをすぐ食べる場合と違って、テイクアウトは「調理してから食べるまでの時間」がどうしても長くなりますよね。
菌は温かい場所が大好きなので、常温で置いておくと時間とともにどんどん増えてしまいます。
だからこそ、テイクアウトの牛丼を安全においしく食べられるかどうかは、商品を受け取ったあとの「扱い方」が重要なんです。
3大チェーンに聞いてみた!テイクアウトの消費期限

大手牛丼チェーン『吉野家』『すき家』『松屋』にテイクアウトの消費期限を問い合わせてみたところ、3社とも「常温で加工時間(調理)から2時間以内」に設定しているそうです。
「2時間ってちょっと厳しすぎない?」と思うかもしれませんが、食中毒菌は「温度・水分・栄養分」の3つの条件が揃うと、ものすごい勢いで増殖してしまいます。

もし1個の菌が10分に1回分裂を繰り返したら……。
- 1時間後:64個
- 2時間後:約4,000個
- 3時間後:約26万個
もちろん、すべての菌がこの通りに増えるわけではありません。でも「たった1時間」の差で菌の数が大きく変わる可能性があるんです。
そのため、テイクアウトの容器に書かれている消費期限をチェックして、必ず時間内に食べてくださいね。
夏場の車内は特に注意
画像素材:PIXTA
6月〜9月の夏場は菌が最も活発になる季節なので要注意!とくに車に置きっぱなしにするのは絶対にNGです。
ある実験によると、エンジンを停止してからわずか15分で車内温度が10℃上昇し、30分後には45℃に達することが分かっています。
たとえ消費期限である2時間以内であっても、この暑さの中に放置してしまうと猛スピードで傷んでしまいます。
テイクアウトをしたあとはあちこち寄り道せず、真っ直ぐ家に帰りましょう。
ちょっとの油断で食中毒に!

「10分や20分過ぎたくらい平気」「いままでおなかを壊したことないし」なんて油断は禁物!
それは、たまたま菌が少なかったか、体の調子が良かっただけかもしれません。
というのも、食中毒を発症するかどうかはその日の体調にものすごく左右されます。
ちょっと寝不足が続いていたり仕事や育児で疲れていたり、風邪気味だったりすると、抵抗力が一気にガタ落ち。

いつもなら平気でも、体が弱っているときは症状が現れやすくなるんです。特に小さな子どもや高齢者、妊娠中の方などは抵抗力が弱いので重症化する可能性も……。
ちなみに、食中毒菌の中には100℃で30分加熱しても死なない強敵もいるので「温めれば大丈夫でしょ!」とはいい切れません。
もったいないかもしれませんが、期限を過ぎたものは食べずに処分してくださいね。
寄り道せずにすぐ食べて!
ラクしておいしく食べられるはずのテイクアウトでおなかを壊してしまっては本末転倒。牛丼を買ったときは「寄り道をせず、2時間以内に食べ切る」を徹底しましょう!