切迫早産と入院基準
妊娠23週の妊婦健診で、念のため子宮頸管長を測ることに。2年前に円錐切除術を受けており、妊娠初期に計測した際は問題なかったので油断していたのですが、通常3.5~4cmのところなんと2cmを切っていたのです。
先生は大慌てで、夫もすぐに診察室に呼ばれ、「今日から入院です」といきなり告げられました。もちろん入院準備などしていなかったので、夫に少しずつ必要な物を届けてもらいました。
子宮頸管縫縮術を体験!
入院して張り止めの24時間点滴プラス絶対安静の生活がスタートしましたが、これが本当につらかったです。食事もトイレもベッド上で寝たきりなので、腰痛はひどくなるし散々でした。安静にしているのに頸管長は短くなる一方でしたので、妊娠23週でマクドナルド術という子宮頸管縫縮術(しきゅうけいかんほうしゅくじゅつ)を受けることに。
麻酔は下半身のみで、手術自体は5分程度なのですが、術前・術後の準備や片付けを含め1時間くらいかかりました。術前はすごく怖くて医師や看護師さんを困らせていたのですが、術中もこまめに声をかけてくださり、落ち着いて手術に臨むことができてよかったです。
術後の安静度と退院目途
入院して2週間後、手術を受けたことで安静度がぐっと下がり、張り止めの点滴もはずれて内服だけになり、これだけでも手術をしてよかったと思いました。トイレ・食事・洗面・シャワーも自由で、院内を歩いてよいというレベルにまで達し、つらく長い長期入院でこの措置はうれしかったです。
通常、術後の経過を見て1週間から10日で退院となるそうですが、私の場合、自宅が遠かったのと頸管長が相変わらず1cm台だったので、妊娠35週を目標に入院継続となりました。
夫の支え
いきなり切迫早産と告げられ、入院生活がつらすぎて泣くことも多々ありましたが、遠慮せずに周りを頼り、気持ちを吐き出してよかったと思っています。切迫早産で入院している他の妊婦さんたちも頑張っているんだから、赤ちゃんのために私も頑張らねばと思って入院生活を耐えてきました。
夫の「ストレスの耐性値は人によって異なるから、他人と比べるなんて意味ないよ」という言葉にも救われ、ずいぶん気持ちが軽くなりました。
はじめは我慢することが多かった入院生活ですが、好きなグッズを家から持ち込んだり、夫や院内のカウンセラーの方に話を聞いてもらったりとストレスをじょうずに発散していくことができました。最終的に妊娠30週で破水し、その後妊娠31週2日で出産となりましたが、医師・看護師さん・夫、みんなに支えてもらったことをとても感謝しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/マメ美
監修/助産師REIKO
著者:田口 玲
第二子妊娠中のワーキングマザーです。子どものお受験や、離婚、再婚を経て育児に仕事に奮闘中です。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。