これはまぎれもなく陣痛だ!
私は臨月に入ってから、「赤ちゃんに会えるのは今日かな? 明日かな?」と毎日そわそわしていました。それと同時に、もしお産が陣痛から始まったら、私は陣痛だと気付けるだろうかと不安もありました。
そして運命の夜。妊娠38週3日の深夜2時半、私は経験したことのない強い痛みを下腹部に感じて飛び起きました。「この痛みはもしや! きっと今夜生まれる!」と確信し、寝ている夫を起こし産院に電話しました。
自宅待機? それとも産院に行くべき?
私が電話で助産師さんに強いおなかの張りががあることを伝えると「陣痛がきたからといってすぐに生まれるわけじゃないから、おなかの張りが10分間隔になったら病院にきてください、もし不安なら今からきてもらってもいいですよ」と言われて少し悩みました。
その時点でまだおなかの張りが15分間隔でしたが激痛だったため、車で産院へ向かうことに。この判断が功を奏することになったのです。
あわや車内出産! 産院についた時点で…
自宅から産院までは車で15分。私はその道中で陣痛がいきなり1~2分間隔になり、赤ちゃんが生まれてくるような感覚があり、必死に我慢していました。産院に到着後、私は這うようにして受付まで行き、すぐにストレッチャーに乗せられました。
助産師さんに診てもらうと「子宮口全開!」と言われ、その瞬間に破水。「赤ちゃんの頭が見える! 次に陣痛がきたらいきんで!」と叫ばれ、ストレッチャーの上で赤ちゃんが元気に誕生!
産院に到着し5分ほどのドタバタスピード出産でした。もし自宅待機を選んでいたら、我慢できずに車内で出産していたかも……と思うとゾッとします。
産院に電話した時点ではまだ陣痛が始まったとは言えない状態でしたが、強いおなかの張りもあったのですぐに産院へ向かってよかったです。もし車内出産になっていたら私はパニックになっていたかもしれません。お産は常に危険と隣り合わせなんだと実感した出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/塩り
監修/助産師REIKO
著者:藤原 にじ
二児の姉妹の母。兵庫県出身、オーストラリア在住。自身の経験と感性をもとに執筆活動中。趣味はイラスト、漫画を描くこと。旅行も大好き!妄想の中でも旅行に行く。