翌日、ママの部屋に姿がなく、前日の食器もそのままだとわかり、家族はようやく異変に気づきます。連絡を取ろうとしてもメッセージは未読、電話もつながりません。それでも家族は「いい大人だから大丈夫だろう」と、どこか軽く考えている様子です。
後日、萌香が友人に相談すると、「行方不明ってこと!?」と思いがけない言葉が返ってきます。一方、律は友人の繁くんを通じてママの近況を聞くことに。そこで、半年前のママが朝まで派遣の仕事に行っていたと知り……。
ママが家を出ていくはずがない!














萌花は、ママの不在について「警察に捜索願いを出した方がいいのか」と不安を口にします。しかし友人は、家族のためにカレーを作っていたことや、大人であることから、自分の意思で家を出たと判断される可能性があるのではと話します。萌花は戸惑いながらも、「ママが黙っていなくなる理由なんてない」と考えるのでした。
一方、律と友人の繁くんも、ママの事故や事件の可能性を考えます。けれど律は、病院などから連絡がないことや、ママが家族に言えない仕事をしているとは思えないことから、その不安を打ち消そうとするのでした。
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「そんなことするはずがない」という言葉には、相手を信じたい気持ちと、“自分の知っている姿”だけで判断してしまう危うさが混ざっています。しかし、家族だけで「事件ではないはず」「大人だから大丈夫」と決めつけてしまうと、本当に確認すべきことが後回しになることもあります。
連絡が取れない状況が続くときは、身内だけで抱え込まず、早めに警察へ相談したり、行方不明者届を出したりすることも大切です。安心したいときほど、都合のいい理由に寄りかからず、できる確認をひとつずつ。小さな違和感を見過ごさないことが、家族を守る行動につながるかもしれません。
紙屋束実
