ママと連絡が取れないまま数日が過ぎても、家族は「そのうち帰ってくるだろう」と、どこか軽く考えていました。けれど、周りの受け止め方は少し違います。萌香や律の友人は「やばいじゃん!」と心配してくれている様子。
律が友人の繁くんに頼んでママの様子を調べてもらうと、意外なことがわかりました。ママは家族に何も言わないまま、朝まで派遣の仕事をしていたのです。たいしたことではないと思っていたママの不在。けれど萌香と律の心には、少しずつ不安が広がっていきます。
ママの家出が確定!?















ママがいなくなって3日。パパは、ママの親や自分の親に連絡を取りますが、手がかりは得られません。ママの勤務先は固定ではなく、最近どんな仕事をしていたのかも不明。共通の知り合いや友人の連絡先もわからず、パパは途方に暮れます。
そんな中、律は「ママの家出が確定したっぽい」とパパに伝えます。置き手紙はないものの、ママのクローゼットから洋服がごっそり消え、スーツケースもなくなっていたのです。さらに律は、ママが以前から私物を大量に処分していたことを思い出します。それは断捨離ではなく、何カ月も前から家出の準備をしていたのではないかと考えるのでした。
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周りから見ると「急にどうして?」と思う出来事でも、実は小さな諦めや我慢が重なった結果ということもあります。何も言わないから平気、家にいるから大丈夫。そう決めつけている間に、相手の心が少しずつ離れてしまうこともあるのかもしれません。
また、家族がいなくなったとき「家出かもしれない」「大人だから大丈夫」と身内だけで判断してしまうのは危険です。あとから「もっと早く動けばよかった」とならないためにも、早めに警察に相談しておくと安心ですね。
日ごろから相手の疲れや変化に目を向けること。そして、いざ異変が起きたときは安全確認を優先し、周りの力を借りることを忘れずにいたいですね。
紙屋束実
